2025年12月30日
三菱電機株式会社ビジネスイノベーション本部様と新規事業アイデアに関する第3回ミーティング

医療従事者として、利用者様と真摯に向き合い、最善の医療や看護、リハビリなどのケアを提供することは、私たちの責務であり、同時に喜びでもあります。しかし、どんなに努力していても、利用者様が亡くなってしまうことは避けられません。そのような時、デスカンファレンスは、医療者にとってかけがえのない経験となります。
今回は、Global forum on Nursing and Palliative Care(看護と緩和ケアに関する世界フォーラム)が6月27日にイギリスにて開催されることに関連して、デスカンファレンスについて記事にしました。緩和ケアについて考える良い機会になっていただけると幸いです。
デスカンファレンスとは、利用者様が亡くなった後に行われる、医療・介護スタッフ間で行う会議です。医師、看護師、介護士、ソーシャルワーカーなど、利用者様のケアに関わった全てのスタッフが参加します。
デスカンファレンスの目的は、大きく3つあります。
デスカンファレンスの最も基本的な目的は、利用者様の生き方や死を尊重し、その人生に敬意を払うことです。利用者様の最期を振り返り、その人生の歩みを尊重することで、医療従事者としての使命感と感謝の気持ちを持つことができます。これは単なる形式的な儀礼ではなく、利用者様との出会いと別れを通じて、医療従事者としてのあり方を見つめ直し、自分自身の成長につなげる貴重な機会です。
終末期ケアに関わるスタッフは、利用者や利用者の死に直面することが多く、深い喪失感や悲しみを抱えることがあります。デスカンファレンスは、スタッフ同士がこれらの感情を共有し、支え合うことで、心の負担を軽減し、心のケアを行う場として機能します。スタッフ全員が互いの思いを分かち合い、支え合うことで、心の整理がつき、前に進む力となります。
デスカンファレンスでは、ケアの流れや結果を振り返り、うまくいった点や改善点を共有します。それぞれのスタッフが異なる視点から意見を述べ合うことで、より客観的な評価が可能となり、今後のケアの質向上に役立てることができます。このプロセスを通じて、スタッフ全員が自身のスキルを向上させ、より良いケアを提供するための具体的な知識を得ることができます。
終末期ケアでは、「もっとこうしていれば」という後悔の念が付きまといます。デスカンファレンスは、こうした後悔や悩みを共有し、自分の中で整理するための重要な機会です。医療の現場では、すべての利用者を救えるわけではないという現実に直面することが多々ありますが、デスカンファレンスでこれらの感情を共有することで、心の整理が進み、自分が行ったケアに対する納得感を得ることができます。
デスカンファレンスを効果的に実施するためには、いくつかの注意点があります。
デスカンファレンスでは、参加者が自由に意見を出し合える環境が必要です。そのためには、心理的安全を確保するためのルール作りが不可欠です。参加者が安心して自分の意見や感情を表現できるよう、デスカンファレンスの前にルールを設定しましょう。
デスカンファレンスの進行役である司会者の役割は非常に重要です。司会者は、会議の進行を円滑にし、全員が意見を述べる機会を均等に持てるように配慮する必要があります。適切なタイミングで話を振り、議論が偏らないようにすることが求められます。
デスカンファレンスでは、すべての参加者が意見を出すことが大切です。一人一人の意見が集まることで、多角的な視点からケアの振り返りができ、学びも深まります。発言しやすい雰囲気を作り、全員が積極的に参加できる場を提供しましょう。
デスカンファレンスは、過去のケアを振り返り、学びを得るための場であり、責任を追及するための場ではありません。全員がこの共通認識を持つことが重要です。批判ではなく建設的なフィードバックを心掛け、相手の立場を尊重することが大切です。
デスカンファレンスは、看護師や他の医療従事者にとってのグリーフケアの場でもあります。利用者や利用者の死に直面し、喪失感を抱えるのは家族だけでなく、医療者も同様です。デスカンファレンスを通じて、そうした感情を共有し、心のケアを行うことが重要です。
デスカンファレンスは、医療従事者にとって非常に重要な学びの場です。しかし、それ以上に、自分自身のケアや心の整理をするための貴重な機会でもあります。過去には戻れないけれど、デスカンファレンスを通じて得た学びや共有した経験は、確実にあなたの自信と成長につながります。
デスカンファレンスは、医療従事者が学び、成長するための大切な場です。効果的に実施するためには、参加者全員が安心して意見を述べられる環境を作り、建設的な議論を行うことが必要です。これらの注意点を踏まえて、次のデスカンファレンスをより有意義なものにしていきましょう。
このブログ記事が、デスカンファレンスへの理解を深め、参加するきっかけとなることを願っています。
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MOMO
わずかな腕の力でも、滑らかで安定した動作ができるように支持する上肢装具。テーブルや台に固定して、上から腕を乗せて使用します。食事や読書、字を書いたり絵を描いたり、PCやタブレット端末を使ったりなど、利用者さまが日常生活の中で一人で自由に取り組めることを増やせるようサポートします。

透明文字盤
アクリル板などの透明な板に「はい」「いいえ」や「50音」等が書かれており、介助者が文字盤を指さししたり、見つめている文字が利用者さまと介助者の瞳を結ぶ視線の中心に来るように文字盤を動かして使用します。目線が動かせる方なら外出先など場所を問わず手軽に使用できるため、欠かせない意思伝達アイテムです。
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ピエゾニューマティック(PPSスイッチ)
筋肉の「ひずみ」や「ゆがみ」で作動するピエゾセンサーと、指先の僅かな動きで作動するエアバッグ(ニューマティック)センサーの2種類を選択できるスイッチ。いずれも感度調整が可能で、僅かな力でも操作できるため、幅広い方にご使用いただけます。MCでは更にチューブを利用したカムスイッチを作成し、接続して使用しています。
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アモレ
気管を切開し人工呼吸器を装着している方の気管内の痰を、気管カニューレから24時間自動で持続的に低圧で吸引する機械。導入することで介助者による気切部からの気管吸引の回数を大幅に減らすことができ、運転音も静かなので、利用者さまの負担軽減や生活の質向上につながっています。
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