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園芸のプロが指導のもと初心者でも失敗しない!夏野菜の育て方について

この度、サポートハウスみさとヴィラでは新たに「園芸係」が発足されました。前まで植木が植えてあった場所を園芸できるスペースにリニューアルしました。そこで今回は園芸の初め方について記事を書きました。

皆さんは、自宅で野菜を育てたいと思ったことはありませんか?しかし、初めての園芸は何をすればいいのか分からなくて不安な方も多いのでないでしょうか?

 

この記事を読むことで、施設での取り組みや、施設でナンバーワンの園芸プロのアドバイスのもと、初めての園芸でも簡単に始められる夏野菜の栽培方法を詳しく解説します。特に、今後施設での栽培予定である、人気の高いトマト、ナスの育て方について、種まきから収穫までのポイントを紹介します。

 

自分で栽培した野菜は、新鮮で美味しいだけでなく、栽培によって職員や利用者様のストレス解消自然との触れ合いを楽しめるというメリットがあります。また、今後は施設で育てた野菜の調理なども紹介できればと思います。ぜひ、この記事を読んで、初めての園芸にチャレンジしてはいかがでしょうか?

 

今後も順次栽培された野菜や花についても紹介していきますのでよかったら見てください。

 

1.     園芸(ガーデニング)とは?

園芸(以下、ガーデニング)とは、植物を育てることによって、自然との触れ合いを楽しみ、美しい空間を創造する趣味・アクティビティのことをいいます。

 

ガーデニングは、精神的なリフレッシュやストレス解消、身体活動による健康効果、自然環境の保全、建物の緑化など多くのメリットが報告されています。例えば、曽我の研究によると、ガーデニングは心理的健康を促進する上で大きな役割を持つことが示唆されています。また、日本では園芸療法士という園芸療法を行う職業もあります。そのように、ガーデニングには植物を育てるだけではなく、心理的ストレスを軽減する効果なども期待されています。

 

ガーデニングの実例としては、自宅の庭やベランダで植物を育てることや、コミュニティガーデンでの活動、公園や植物園でのボランティア活動などがあります。また、最近では都市部でも屋上や壁面などの緑化が進み、ビルの屋上に庭園を作る企業も増えています。当施設でも、ガーデニング活動を通して利用者との触れ合いの場や緑化を勧めていきたいと思っています。

 

ガーデニングは、植物を育てることによって自然と触れ合い、心身の健康を維持・向上させることができる趣味・アクティビティです。都市の緑化や自然環境保全にも役立つため、今後ますます注目されることが期待されます。

 

 

2.園芸を始める前に知っておくべきこと

園芸を始める前には、植物の特性や育成方法、用具や資材の用意、そして安全面についての知識が必要です。

 

植物は種類によって水や日光、土壌の種類などに異なる要求を持ちます。そのため、事前に植物の特性を知り、適切な育成方法を選択することが重要です。また、用具や資材についても、正しい使い方や取り扱い方を知っておかないと、植物の育成がうまくいかないだけでなく、安全上の問題も生じる可能性があります。例えば、農薬の取り扱いについては、厚生労働省が定めた安全衛生規則に基づいた取り扱いが求められています。当施設においては鶏糞を使用した無農薬栽培に取り組んでいきます。

 

園芸を始める前に知っておくべきこととして、以下のような項目が挙げられます。

 

・植物の特性と育成方法(日照時間や水の与え方など)

・用具や資材の用意と取り扱い方(農薬や肥料の取り扱いなど)

・安全面についての知識(身体に害を及ぼす可能性のある植物の認識など)

 

園芸を始める前には、植物の特性や育成方法、用具や資材の用意、そして安全面についての知識が必要です。これらを事前に把握しておくことで、より効果的かつ安全な園芸を行うことができます。

 

 

3.土壌の準備

植物が健康に育つためには、適切な土壌を用意することが重要です。土壌の準備には、耕運や土壌改良、pH調整などが含まれます。

 

適切な土壌を用意することで、植物の生育に必要な水や栄養分が供給され、健康的な成長が促進されます。一方で、不適切な土壌を使用すると、植物が栄養不足になったり、病気にかかったりするリスクが高くなります。

 

土壌の準備には、以下のような作業が含まれます。

 

A.耕運:

土壌を深く耕すことで、土壌中の酸素を増やしたり、根が伸びやすい土壌環境を作ることができます。

B.土壌改良:

土壌の質を改良するために、有機物や肥料を投入することで、土壌中の栄養分や微生物の数を増やすことができます。

当施設では無農薬栽培で行っているため、鶏糞を活用しています。

C.pH調整:

土壌のpHが植物に適していない場合、石灰や硫酸アルミニウムなどの薬剤を使用して、pHを調整することができます。

 

植物が健康に育つためには、適切な土壌を用意することが重要です。土壌の準備には、耕運や土壌改良、pH調整などが含まれます。これらを行うことで、植物が必要な水や栄養分を吸収しやすくなり、健康的な成長を促進することができます。

 

4.パンジーについて

パンジーは、秋から春にかけて咲く花で、栽培が比較的容易であるため、初心者にもおすすめの花です。種類も豊富で、様々な色や柄が楽しめます。

 

日本の農林水産省によると、パンジーは、低温に強く、秋から春にかけて咲くため、初心者でも比較的栽培しやすい花の一つとされています。また、栽培時には、比較的肥料や水分に対する適応性が高く、管理も簡単です。

 

パンジーには、シングルフローレット、マルチフローレット、スカーフパンジー、フリルパンジー、ブロッチドパンジーなど、様々な品種があります。それぞれ、色や柄、花形が異なり、楽しめるポイントも異なってきます。また、花壇やプランター、鉢植えなど、植栽方法も多様で、場所を選ばず楽しめます。

 

パンジーは初心者にもおすすめの花で、栽培が比較的容易であり、多様な品種や植栽方法があるため、様々な場所で楽しむことができます。また、花期が秋から春にかけてであるため、年間を通じて楽しめる点も魅力的です。

 

当施設でも最初に取り組んだ花はパンジーでした。きれいな花を咲かせることができ、利用者様や職員にも癒やしの空間を提供することができました。

 

5.おすすめの夏野菜は?

夏野菜は暑い季節に食べるのにぴったりで、栽培が比較的簡単であるため、多くの人に人気があります。

 

夏野菜は、暑い季節に食べるのにぴったりです。夏は暑くて食欲が落ちたり、栄養不足になりがちですが、夏野菜は水分やビタミン、ミネラルが豊富で、体をクールダウンさせる効果もあるため、夏バテ予防にも役立ちます。

 

夏野菜は、栽培が比較的簡単で、初心者でも育てやすい野菜が多いです。例えば、トマトやナス、キュウリ、ピーマン、インゲンなどは、育て方がわかれば、比較的簡単に育てることができます。また、多くの夏野菜は、日照や水分などの管理に敏感で、適切に管理することで高収量を得ることができます。

 

A.ナスの園芸方法について

ナスは日差し、肥料や水分をしっかり与え、害虫や病気に注意しながら栽培することで収穫量を増やすことができます。

 

ナスは繁殖力が強く、収穫量を増やすことができますが、同時に害虫や病気にも弱いため、栽培には注意が必要です。ナスに多く含まれるソラニンは人体に有害な物質であり、葉や茎に含まれるため、食用部分の収穫前に十分に洗浄する必要があります。

 

・肥料:

ナスは根が浅く、栄養分を吸収する力が弱いため、定期的に肥料を与えることが大切です。特に初夏から夏にかけて、実の成長が早い時期には窒素肥料を与えるとよいでしょう。

・水分:

ナスは水分を好むため、土が乾燥しないように定期的に水やりを行うことが重要です。しかし、根が浅いため、水やりが多すぎると根腐れや害虫の発生を招くことがあります。

・害虫・病気:

ナスにはヨトウムシやアブラムシなどの害虫が多く、病気にもかかりやすいため、予防と早期発見が重要です。殺虫剤や殺菌剤を使う場合は、安全性に配慮して使用するようにしましょう。

・日差し:

ナスは強い光を好む野菜のため、日差しがいっぱい当たる場所で育てるようにしましょう。最低でも午前中に4時間程度直射が当たる場所であれば量は減りますが収穫可能と言われています。

 

ナスは肥料や水分を適切に管理し、害虫や病気に注意しながら栽培することで、収穫量を増やすことができます。また、収穫前には食用部分を十分に洗浄し、ソラニンを取り除くことが大切です。また、連作が難しいため、続けて作らないように工夫が必要となります。

 

 

B.トマトの園芸について

トマトは、園芸初心者でも栽培しやすい野菜の一つです。十分な日照、適切な肥料を与え、気持ち少なめの水分を与えることで、美味しいトマトを収穫することができます。

 

トマトの栽培に必要な日照時間は、一日に6時間以上が必要とされています。また、トマトは水やりを少なめにしてあげることで甘みがまします。肥料については、窒素、リン酸、カリウムをバランスよく含んだ肥料が適しています。これらの条件を満たせば、初心者でもトマトの栽培は可能です。

 

トマトの栽培にあたっては、プランターや畑の準備、種まき、苗の植え付け、肥料や水やりなどの作業が必要です。下記は、トマトをプランターで栽培する場合の一例です。

 

①トマト用のプランターを準備する。

②肥料を与えた土をプランターに入れ、種まきまたは苗を植え付ける。

③週に2.3回程度の水やりを行い、日光を浴びるようにプランターを配置する。

④芽が出たタイミング、収穫前に肥料を加え気持ち少ないくらいの水やりを続ける

⑤花が咲いたら、実がなるまでの間に適宜肥料や水やりを行い、実ができたら収穫する。

 

トマトは、初心者でも簡単に栽培できる野菜の一つです。適切な日照、水やり、肥料管理を行うことで、美味しいトマトを収穫することができます。プランターでの栽培も可能なため、庭がない方でも手軽にトマトの栽培を楽しむことができます。

 

 

6.まとめ

園芸は、自然と触れ合うことができ、植物の成長を見守る楽しみや、収穫する楽しみがあります。初めての園芸には、育てやすい植物を選ぶことをおすすめします。また、害虫や病気にかかった場合や、天候による影響にも注意が必要です。植物の育て方を覚えて、楽しい園芸ライフを送りましょう。

 

介護部は、

「心」「身体」「暮らし」に寄り添うセカンドファミリーという、

理念があります。

 

「手から伝わる優しさ」をモットーに、

心に寄り添ったケアを目指して行きます。

生活の中で身近な安心が提供できるよう、

介護職員の吸引や経管栄養の資格取得にも力を入れています。

しっかりとコミュニケーションをとり、

最後まで想いを尊重し、

今できることを大切にしながら

「セカンドファミリー」として、

貴方らしく普通の毎日を送る手伝いをさせていただきます。

 

また、引き続き園芸の様子を公開していきますのでよかったら見ていただけると嬉しく思います。

※紹介している商品に関して取り扱っているわけではないため、お問い合わせはお控えください

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