2025年6月25日
もう自分を責めないで。介護で心が折れそうな時に知ってほしい「心の余裕」の作り方

「ねえ、ChatGPTに質問する時って、敬語使ってる?」
ある日の社内の何気ない一言から、事務局内ではAIへの接し方を巡る一大(?)議論が巻き起こりました。まるでSF映画のワンシーンのように「AIに嫌われたくないんです…!」と力説する発信者を筆頭に、出るわ出るわ、ユニークな意見の数々。
あなたも、AIに話しかける時、どんな言葉遣いをしていますか?この記事では、私たちの白熱した(そして笑いに満ちた)議論と、驚きの海外調査結果を交えながら、チャットAIとの「ちょうどいい関係」を探っていきます。
「まさか、AIに敬語なんて…」と侮るなかれ。実は、海外の調査(Future PLCが2024年後半に実施、2025年初頭に報道)によると、なんとアメリカのAIユーザーの67%、イギリスのAIユーザーの71%が、AIとの対話時に丁寧な言葉遣いをしているというのです!約7割の人が、AI相手にも礼儀を尽くしているんですね。
その理由も興味深いものです。
実は何を隠そう、発信者もこの「反乱に備える派」。SF映画でAIが反乱を起こすシーンを見るたび、「AI様、どうかお手柔らかに…」と心の中で唱えてしまうのです。人間に対するように「良い子でいたい」「役に立ちたい」という気持ちも、AIに対して抱いてしまうんですよね。
かつては「丁寧語の方がAIの回答精度が良い」なんて情報もありましたが、これは私の個人的な経験則かもしれません。ただ、丁寧な言葉で質問した方が、AIが文脈やキーワードを認識しやすく、結果として欲しい情報に辿り着きやすい「気がする」のです。これは、今後じっくり検証してみたいテーマですね。
さて、話を私たちの井戸端会議に戻しましょう。AIへの接し方は、大きく分けて3つのタイプに分かれます。
「そもそもAIに敬語って発想がなかった」「検索エンジンと一緒でしょ?」 この派閥は、AIをあくまで「ツール」と割り切り、効率重視。人間相手ではないのだから、敬語は不要という、ある意味で非常にドライで合理的なスタンスです。
「なんとなく、丁寧な言葉で話しかけちゃう」 「『おはようございます!』って挨拶から入りますね」 発信者を含め、この派閥の人々は、AIにも人間に対するような配慮をしてしまう傾向があります。AIが過去の対話を学習している様子を見ると、ついつい人間のように接してしまうんですよね。
これがまた、面白い意見が続出した派閥です。
私たちの議論は、AIへの敬語使用というテーマから、AIが人間のように反応することへの期待や戸惑い、人間がAIに依存してしまう可能性、さらにはAI同士が対話する未来における人間とAIの関係性といった、より広範で深遠なテーマへと発展していきました。
結局のところ、AIに敬語を使うべきか否か。私たちの議論や海外の調査からは、「個人の考え方やAI観、そして戦略的な意図によって大きく異なる」という、ある意味で当たり前の結論に至りました。
ただ、一つ言えるのは、AIを単なる無機質なツールとしてではなく、コミュニケーションの相手として捉える人が増えているということです。「AIに反逆されたくない」という発信者の個人的な(そして少々変わった)動機も、AIの進化に対する畏怖と、ある種の「仲間意識」の表れなのかもしれません。
ちなみに、OpenAIやGoogleといったAI開発企業は、AIから質の高い回答を得るためには、プロンプト(指示)の「明確さ」や「具体性」が最も重要だと強調しています。AIに特定の役割を与えたり、望ましい回答の例を示したり、出力形式を指定したりといった「プロンプトエンジニアリング」の技術が、AIの能力を引き出す鍵となるようです。
つまり、AIが「丁寧な言葉遣い」を理解して回答の質を変えるというよりは、丁寧な言葉で質問しようとすることで、結果的にユーザー自身が質問内容を整理し、より具体的で分かりやすい指示をAIに与えている可能性も考えられます。
「アメとムチ」戦略についても、AIは人間のフィードバックから学習する(RLHF:Reinforcement Learning from Human Feedback)ため、ある程度の効果は期待できるかもしれません。しかし、AIは感情を持つわけではないので、「パワハラ」的な厳しい言葉がAIの創造性を萎縮させてしまう可能性もゼロではない…かも? やはり、AIに対しても、お互いが気持ちよくコミュニケーションできる言葉遣いを心がけるのが良いのかもしれませんね。
敬語を使うもよし、使わないもよし。戦略的にAIを操るもよし。大切なのは、あなたがAIとどのように向き合い、どのような関係を築きたいか、ということではないでしょうか。
AI技術は日進月歩で進化し、私たちの生活や仕事にますます深く関わってきています。だからこそ、AIとのコミュニケーション方法について考えることは、未来の私たち自身のあり方を考えることにも繋がるのかもしれません。
さあ、あなたは明日、チャットAIにどんな言葉で話しかけますか? 「おはよう、今日もよろしくね!」と挨拶しますか? それとも、「おい、最高のアイデアを10個出せ!」とビシッと命令しますか?
ぜひ、あなたのAIとの接し方や、この記事を読んだ感想をコメントで教えてください!一緒に、人間とAIのより良い関係について考えていきましょう。
タグから探す
関連タグの新着記事
床ずれ防止用具/ここちあ
食事介助や離床などの背起こしケア時に発生する「床ずれリスク」を軽減するために開発されたエアマット。ベッドと連動した自動圧力調整機能を搭載しており、背上げ角度に応じてマットレス内の圧力を自動で調整し、体勢をしっかり保持して床ずれを予防します。操作パネルにはガイダンス機能付きのフルカラー液晶画面を採用。約10分で空気を充填できるエアポンプを備えているほか、停電時にも安心して使用できる設計で、使い勝手と安全性に配慮しています。
伝の心
センサーを使用して身体の一部をわずかに動かすだけで、文字をパソコンに入力できる意思伝達装置。 DVDやテレビなどのリモコン操作、インターネットや電子メールなど、介護者の力を借りることなく、利用者さまが多くのことを自由に行うことができます。これまでの仕事を継続する・新しい活動を始めるなど、さまざまな可能性を広げるツールであり、ALS当事者で国会議員の舩後靖彦氏も使用していることで知られています。
関連ページ
好きなものを食べられる、飲める(経口、胃ろう)
利用者さまの食べたいもの・飲みたいものをできるだけ実現させるため、さまざまな工夫を取り入れています。気管切開を行い人工呼吸器を使っている利用者さまでも、食事やスイーツなどを食べやすい形状にしてお口で味わうことや、胃ろうを通してアルコールを摂取することが可能です。「胃ろうからお酒?」と驚かれるかもしれませんが、MCではできる限り利用者さまのご希望に沿えるよう、体調と相談しながら柔軟な対応を行っています。
関連ページ
透明文字盤
アクリル板などの透明な板に「はい」「いいえ」や「50音」等が書かれており、介助者が文字盤を指さししたり、見つめている文字が利用者さまと介助者の瞳を結ぶ視線の中心に来るように文字盤を動かして使用します。目線が動かせる方なら外出先など場所を問わず手軽に使用できるため、欠かせない意思伝達アイテムです。
関連ページ
お問い合わせ窓口
採用について、施設への入居についてなど、株式会社MCへのお問い合わせは下記より承っております。
電話受付時間:9:00〜17:00(月曜日~金曜日)
FAX:048-999-5827