2025年10月23日

そのキャリア、会社任せで大丈夫? 終身雇用が揺らぐ時代に「自分の価値」を高める働き方

10月。来春卒業する学生たちの「内定」が続々と決まる時期ですね。
先日のメディカルジャパン東京に参加した際も、幕張メッセにて内定者向けの説明会が開催されていたり、SNSには喜びの声が溢れる一方で、ふと立ち止まる若手社会人も少なくありません。
「新卒であの会社に入ったけど、本当にここで良かったんだろうか?」
「今の会社にいて、自分は成長できているんだろうか?」
「転職したいけど、未経験の業界でやっていける自信がない…」
もしあなたが今、キャリアについてそんな不安を抱えているなら、少しだけ立ち止まってみませんか。

かつて日本企業を支えた「終身雇用」や「年功序列」は、もはや当たり前ではありません。その「安定」の裏返しだった会社任せのキャリアが、今、大きなリスクになっています。

この記事では、私たち株式会社MCが実践する「個人の専門性を、チームの力で最大化する働き方」を通じて、あなたが未来のキャリアを切り開くためのヒントをお伝えします。

世界の「常識」と、日本の「今」。あなたのキャリアはどこにある?

キャリアの不安、その正体はなんでしょうか?

日本の「新卒一括採用」は、世界的に見ても非常に珍しい慣行です。

在学中の内定率(2025年卒で81.4%)は驚異的に高く、多くの学生が「新卒ブランド」という切符で社会に出ます。

これは一見、恵まれているようです。

しかし、その裏では「景気に左右される(就職氷河期など)」「入社後のミスマッチ(新卒3年以内離職率約30%)」「一度レールを外れると、やり直しが難しい」といった、根深い課題も生んできました。

今、あなたが感じている「このままでいいのか?」という不安の正体は、まさにこれだと考えられます。

会社(メンバー)の一員として、職種を限定せずに入社する「メンバーシップ型」の雇用では、「自分固有のスキル」が身につきにくいという現実があるからです。

世界標準は「あなたは何ができるか?」

一方、世界に目を向けると、キャリアの常識は異なります。

  • アメリカでは、専攻やインターンでの実務経験が重視される完全な「ジョブ型」。ポジション(仕事)ありきで、「あなたは何ができるか」が厳しく問われます。
  • フランスドイツでも、インターン経験や職業訓練(デュアルシステム)が必須であり、実務能力を持たない学生が即正社員になるケースは稀です。

世界では「会社に所属すること」より「個人の専門性(スキル)」がキャリアの軸。

そして今、グローバル化やDXの波を受け、日本企業も急速に「ジョブ型」へとシフトし始めています。

会社任せのキャリアは、もう通用しないのかもしれません。

これからの時代に必要なのは、組織(チーム)の中で成長しながら、市場価値の高い「専門性」を身につける「ハイブリッド型」の働き方です。

あなたの「Color」を見つける場所。MCがキャリア不安の考え方

MCは「Meet your Color」。
誰もが持つ特別な「Color(個性、専門性、夢)」を見つけ、輝かせる場所でありたいと願っています。

その考え方は、社員のキャリアパスにも表れています。

日本の従来型キャリアの課題(ミスマッチ、やり直しの難しさ)に対する、MCならではの「答え」を考えてみました。

【事例1】理学療法士からDX担当へ。予期せぬキャリアチェンジ(=やり直しの柔軟性)

Aさん(元・理学療法士 → 現・DX推進担当):

「理学療法士として入職しましたが、体調を崩してしまい、専門職としての勤務が難しくなりました。キャリアが途絶えた…と正直、絶望していました。

そんな時、会社がちょうどスマホやコミュニケーションツールの導入を進めていたんです。社長や施設長から『体動かす事はできないかもしれないけど、PCが得意だったよね? 導入を手伝ってみないか』と声をかけられました。

必死で取り組むうちに、『DX推進担当として正式に働いてみないか』と提案されたんです。

**体調を崩したというピンチを、会社が『個人の適性』として捉え直し、全く新しいキャリアの道を作ってくれた。ここではキャリアは一つじゃないんだと、心から救われました」

一度レールを外れると復帰が難しいのが、従来の日本の課題でした。

MCでは、個人の事情や「隠れた強み(Color)」を見出し、会社が変化するタイミングと掛け合わせ、新しい道を一緒に創ることを大切にしています。

【事例2】介護士から看護師へ。未経験からでも夢を叶える(=専門性の確立)

Bさん(准看護師):

「以前はMCで介護士として働いていました。でも、ご利用者様と向き合う中で、医療行為も含めたトータルケアを実践したいという想いが強くなったんです。

会社に相談したところ、全面的に応援してくれました。仕事を続けながら看護学校に2年通い、准看護師の資格を取得。今は同じ職場で、介護士から看護師へと職種を変えて働いています。

現在は、さらに正看護師の資格取得を目指して勉強中です。『やりたい』という想いを、職場の仲間が理解し、応援してくれるから頑張れます」

未経験で介護や医療の世界に飛び込んでも、そこで新たな「やりたい(Color)」が見つかれば、会社は全力でその挑戦を後押ししています。

「学び合う文化」と「プロの連携」が、あなたを育てる

なぜMCで、こうした柔軟なキャリアが実現できるのか考えてみました。
その一つの要因として、業務の中に「学び」と「連携」が組み込まれているからと考えられます。

「MC大学」や「ナレッジ共有会」:学び合い、高め合う文化

MCでは、スタッフが参加する「MC大学」や「ナレッジ共有会」があります。「ナレッジ共有会」は現在月一回開催しています。

各部署が持ち回りで、その部署が特化している分野の専門情報や、チーム全体で共有したい知識を発表し合う場です。

介護士が、リハビリ職が、看護師、ケアマネ、事務職員が、互いの専門知識をリスペクトし、学び合う。この文化が、職員の成長を加速させていると考えます。

「もう一度ビールを」その願いを叶えた、プロフェッショナルの連携

MCの仕事は、ALSをはじめとする神経難病という、非常に高い専門性が求められる領域です。

私たちの理念と専門性が最高(Color)の形で発揮されたエピソードを紹介します。

あるご利用者様は、大のお酒好きでした。

しかし、病気の進行により嚥下(飲み込み)能力が低下し、大好きだったビールも口から飲むことができなくなってしまいました。

「もう一度、ビールを味わいたい」

その切実な願いを、私たちは「できない理由」で終わらせませんでした。

すぐに多職種チームが招集されます。

  1. まず介護士が、ご本人様の「一番飲みたいもの」がビールであることを丁寧に確認しました。
  2. 次にリハビリ職が、現在の嚥下能力を精密に再評価。「口からはやはり難しい」と専門的な判断を下しました。
  3. では、どうするか? チームは「胃ろう(胃に直接栄養を送る管)から注入する」という方法を検討します。
  4. 看護師が主治医と連携。健康状態やリスクを徹底的にアセスメントし、安全にビールを注入するための手順を確立しました。

そして当日。ご本人様が見守る前で、看護師が安全な手順で胃ろうからビールをゆっくりと注入。

言葉にならない満面の笑みで答えてくださった時、チーム全員が静かな感動に包まれました。

介護の「傾聴力」、リハビリの「評価力」、看護の「リスク管理能力」。すべての「個の専門性」が結集した、プロフェッショナルの仕事です。

「やってみたい」が応援される職場で、あなたのキャリアを咲かせませんか?

MCには、キャリアアップや働きやすさを体現するロールモデルがたくさんいます。

Cさん(リハビリテーション課 課長):

「私は2度の産休・育休を経て、現在は課長として管理業務を行っています。MCには『~してみたい!』を言葉に出しやすく、新しい挑戦を応援してくれるカルチャーがあります。

利用者様の願いを他課のスタッフと協力して叶えられた時、大きな達成感を覚えます。困った時はみんなで悩み、うまくいけば一緒に喜ぶ。そんな前向きな職場です」

終身雇用が揺らぎ、キャリアの正解がなくなった時代だからこそ、価値があるのは「挑戦できる環境」と「支え合う仲間」、そして「確かな専門性」であると考えます。

  • 今の仕事に不安を感じている若手社会人の方。
  • 介護・医療は未経験だけど、本気でプロを目指したい方。

あなたの「Color」を、MCというプラットフォームで輝かせてみませんか?

私たちは、神経難病ケアを中心とした老人ホーム、訪問介護、訪問看護、居宅介護支援事業所など、多様なフィールドを運営しています。

Bさんのように介護士から看護師へ専門性を高める道も、Cさんのようにライフイベントとキャリアを両立させる道も、Aさんのように予期せぬキャリアチェンジをチャンスに変える道も、ここにはあります。

まずはカジュアルな面談で、あなたの「やってみたい」を聞かせてください。

▼株式会社MC 採用情報・説明会応募はこちらから
https://mc-misato.com/recruit/

関連タグの新着記事

MCについて

もっと見る

そのキャリア、会社任せで大丈夫? 終身雇用が揺らぐ時代に「自分の価値」を高める働き方

  • MCについて
  • リハビリ
  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 看護
  • 事務局
  • カルチャー

2025年10月21日

効率の時代に、あえて「手間」を選ぶということ。フィルム写真と私たちのケアが教える「向き合う」価値

  • MCについて
  • 働き方
  • 事務局

リハビリ

もっと見る

2025年10月23日

そのキャリア、会社任せで大丈夫? 終身雇用が揺らぐ時代に「自分の価値」を高める働き方

  • MCについて
  • リハビリ
  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 看護
  • 事務局
  • カルチャー

2025年9月30日

三菱電機様と描く未来図:コミュニケーションの「壁」を越える、新たな挑戦がここに始まる

  • MCについて
  • リハビリ
  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 神経難病
  • ALS
  • 意思伝達装置
  • 施設管理
  • コミュニケーション

みさとヴィラ

もっと見る

2025年10月23日

そのキャリア、会社任せで大丈夫? 終身雇用が揺らぐ時代に「自分の価値」を高める働き方

  • MCについて
  • リハビリ
  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 看護
  • 事務局
  • カルチャー

2025年9月30日

三菱電機様と描く未来図:コミュニケーションの「壁」を越える、新たな挑戦がここに始まる

  • MCについて
  • リハビリ
  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 神経難病
  • ALS
  • 意思伝達装置
  • 施設管理
  • コミュニケーション

みさとノイエ

もっと見る

2025年10月23日

そのキャリア、会社任せで大丈夫? 終身雇用が揺らぐ時代に「自分の価値」を高める働き方

  • MCについて
  • リハビリ
  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 看護
  • 事務局
  • カルチャー

2025年9月30日

三菱電機様と描く未来図:コミュニケーションの「壁」を越える、新たな挑戦がここに始まる

  • MCについて
  • リハビリ
  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 神経難病
  • ALS
  • 意思伝達装置
  • 施設管理
  • コミュニケーション

2025年10月23日

そのキャリア、会社任せで大丈夫? 終身雇用が揺らぐ時代に「自分の価値」を高める働き方

  • MCについて
  • リハビリ
  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 看護
  • 事務局
  • カルチャー

2025年7月5日

“遠回り”と“自己満足”の先に見た光。ある施設長が目指す『いつでも傍に居る』介護とは

  • みさとヴィラ
  • 働き方
  • 看護
  • 介護
  • 施設管理

事務局

もっと見る

2025年10月23日

そのキャリア、会社任せで大丈夫? 終身雇用が揺らぐ時代に「自分の価値」を高める働き方

  • MCについて
  • リハビリ
  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 看護
  • 事務局
  • カルチャー

2025年10月21日

効率の時代に、あえて「手間」を選ぶということ。フィルム写真と私たちのケアが教える「向き合う」価値

  • MCについて
  • 働き方
  • 事務局

カルチャー

もっと見る

2025年10月23日

そのキャリア、会社任せで大丈夫? 終身雇用が揺らぐ時代に「自分の価値」を高める働き方

  • MCについて
  • リハビリ
  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 看護
  • 事務局
  • カルチャー

2025年9月1日

「なぜ?」を「なるほど!」に。ワタキューセイモア様の仕事を知ることで、私たちの現場はもっと強くなる。

  • イベント
  • カルチャー
  • コミュニケーション

MCライブラリー

もっと見る

胃ろう

胃ろうとは、お腹に小さな穴を開け、そこから直接胃に栄養を送り込む方法です。口からの食事が困難になった場合でも、胃ろうを利用することで必要な栄養を摂取することが可能です。ただし、胃ろう造設はご本人やご家族にとって大きな決断となります。そのため、メリットだけでなく、手術が必要であること、チューブの管理が必要になること、外見上の変化があることなど、デメリットも理解し、医師と相談の上で判断することが重要です。

関連ページ

ナースコール/ココヘルパ

「ココヘルパ」は、スタッフの負担軽減と入居者さまの安全確保に貢献する、頼もしい無線式ナースコールシステム。さまざまなスイッチに接続することができ、ボタンを押すのが難しい利用者さまでも安心して操作できます。スタッフのスマートフォンと連携すれば、施設内のどこからでも呼び出しに対応でき、さらにその場で対応記録を入力することで、業務のペーパーレス化や効率化にもつながります。最近では、離床センサーなどを組み合わせ、利用者さまの状態を一括して把握・管理するなど、活用範囲がますます広がっています。

関連ページ

持続吸引器/排唾管

口腔内の唾液を24時間持続的に吸引できる専用機器。唾液による肺炎リスクを下げ、夜間の介助負担も大幅に軽減します。常に口腔内に当たる吸引口の先端部分には既成のプラスチックパーツがついていますが、利用者さまによってはその硬さや大きさに違和感がある場合もあります。そこでMCでは、形や素材を手作りで工夫し、一人ひとりの好みに合わせた快適な使用感の実現を目指しています。

関連ページ

お知らせ
特殊浴槽

特殊浴槽

お風呂は利用者さまにとって最も楽しみな時間のひとつです。MCには人工呼吸器を利用している利用者さまも快適・安全に入浴することができる、機械式の特殊な浴槽があります。ストレッチャー上に寝たままの状態で、洗身・洗髪しゆったりと入浴することができます。

採用について

株式会社MCでは新卒採用、キャリア採用、アルバイト・パート採用を行っております。
募集職種など詳しくは採用情報をご確認ください。

お問い合わせ窓口

採用について、施設への入居についてなど、株式会社MCへのお問い合わせは下記より承っております。

電話:048-999-5858

電話受付時間:9:00〜17:00(月曜日~金曜日)
FAX:048-999-5827