そのキャリア、会社任せで大丈夫? 終身雇用が揺らぐ時代に「自分の価値」を高める働き方

10月。来春卒業する学生たちの「内定」が続々と決まる時期ですね。
先日のメディカルジャパン東京に参加した際も、幕張メッセにて内定者向けの説明会が開催されていたり、SNSには喜びの声が溢れる一方で、ふと立ち止まる若手社会人も少なくありません。
「新卒であの会社に入ったけど、本当にここで良かったんだろうか?」
「今の会社にいて、自分は成長できているんだろうか?」
「転職したいけど、未経験の業界でやっていける自信がない…」
もしあなたが今、キャリアについてそんな不安を抱えているなら、少しだけ立ち止まってみませんか。
かつて日本企業を支えた「終身雇用」や「年功序列」は、もはや当たり前ではありません。その「安定」の裏返しだった会社任せのキャリアが、今、大きなリスクになっています。
この記事では、私たち株式会社MCが実践する「個人の専門性を、チームの力で最大化する働き方」を通じて、あなたが未来のキャリアを切り開くためのヒントをお伝えします。
目次
日本の「新卒一括採用」は、世界的に見ても非常に珍しい慣行です。
在学中の内定率(2025年卒で81.4%)は驚異的に高く、多くの学生が「新卒ブランド」という切符で社会に出ます。
これは一見、恵まれているようです。
しかし、その裏では「景気に左右される(就職氷河期など)」「入社後のミスマッチ(新卒3年以内離職率約30%)」「一度レールを外れると、やり直しが難しい」といった、根深い課題も生んできました。
今、あなたが感じている「このままでいいのか?」という不安の正体は、まさにこれだと考えられます。
会社(メンバー)の一員として、職種を限定せずに入社する「メンバーシップ型」の雇用では、「自分固有のスキル」が身につきにくいという現実があるからです。
一方、世界に目を向けると、キャリアの常識は異なります。
世界では「会社に所属すること」より「個人の専門性(スキル)」がキャリアの軸。
そして今、グローバル化やDXの波を受け、日本企業も急速に「ジョブ型」へとシフトし始めています。
会社任せのキャリアは、もう通用しないのかもしれません。
これからの時代に必要なのは、組織(チーム)の中で成長しながら、市場価値の高い「専門性」を身につける「ハイブリッド型」の働き方です。
MCは「Meet your Color」。
誰もが持つ特別な「Color(個性、専門性、夢)」を見つけ、輝かせる場所でありたいと願っています。
その考え方は、社員のキャリアパスにも表れています。
日本の従来型キャリアの課題(ミスマッチ、やり直しの難しさ)に対する、MCならではの「答え」を考えてみました。
Aさん(元・理学療法士 → 現・DX推進担当):
「理学療法士として入職しましたが、体調を崩してしまい、専門職としての勤務が難しくなりました。キャリアが途絶えた…と正直、絶望していました。
そんな時、会社がちょうどスマホやコミュニケーションツールの導入を進めていたんです。社長や施設長から『体動かす事はできないかもしれないけど、PCが得意だったよね? 導入を手伝ってみないか』と声をかけられました。
必死で取り組むうちに、『DX推進担当として正式に働いてみないか』と提案されたんです。
**体調を崩したというピンチを、会社が『個人の適性』として捉え直し、全く新しいキャリアの道を作ってくれた。ここではキャリアは一つじゃないんだと、心から救われました」
一度レールを外れると復帰が難しいのが、従来の日本の課題でした。
MCでは、個人の事情や「隠れた強み(Color)」を見出し、会社が変化するタイミングと掛け合わせ、新しい道を一緒に創ることを大切にしています。
Bさん(准看護師):
「以前はMCで介護士として働いていました。でも、ご利用者様と向き合う中で、医療行為も含めたトータルケアを実践したいという想いが強くなったんです。
会社に相談したところ、全面的に応援してくれました。仕事を続けながら看護学校に2年通い、准看護師の資格を取得。今は同じ職場で、介護士から看護師へと職種を変えて働いています。
現在は、さらに正看護師の資格取得を目指して勉強中です。『やりたい』という想いを、職場の仲間が理解し、応援してくれるから頑張れます」
未経験で介護や医療の世界に飛び込んでも、そこで新たな「やりたい(Color)」が見つかれば、会社は全力でその挑戦を後押ししています。
なぜMCで、こうした柔軟なキャリアが実現できるのか考えてみました。
その一つの要因として、業務の中に「学び」と「連携」が組み込まれているからと考えられます。
MCでは、スタッフが参加する「MC大学」や「ナレッジ共有会」があります。「ナレッジ共有会」は現在月一回開催しています。
各部署が持ち回りで、その部署が特化している分野の専門情報や、チーム全体で共有したい知識を発表し合う場です。
介護士が、リハビリ職が、看護師、ケアマネ、事務職員が、互いの専門知識をリスペクトし、学び合う。この文化が、職員の成長を加速させていると考えます。
MCの仕事は、ALSをはじめとする神経難病という、非常に高い専門性が求められる領域です。
私たちの理念と専門性が最高(Color)の形で発揮されたエピソードを紹介します。
あるご利用者様は、大のお酒好きでした。
しかし、病気の進行により嚥下(飲み込み)能力が低下し、大好きだったビールも口から飲むことができなくなってしまいました。
「もう一度、ビールを味わいたい」
その切実な願いを、私たちは「できない理由」で終わらせませんでした。
すぐに多職種チームが招集されます。
そして当日。ご本人様が見守る前で、看護師が安全な手順で胃ろうからビールをゆっくりと注入。
言葉にならない満面の笑みで答えてくださった時、チーム全員が静かな感動に包まれました。
介護の「傾聴力」、リハビリの「評価力」、看護の「リスク管理能力」。すべての「個の専門性」が結集した、プロフェッショナルの仕事です。
MCには、キャリアアップや働きやすさを体現するロールモデルがたくさんいます。
Cさん(リハビリテーション課 課長):
「私は2度の産休・育休を経て、現在は課長として管理業務を行っています。MCには『~してみたい!』を言葉に出しやすく、新しい挑戦を応援してくれるカルチャーがあります。
利用者様の願いを他課のスタッフと協力して叶えられた時、大きな達成感を覚えます。困った時はみんなで悩み、うまくいけば一緒に喜ぶ。そんな前向きな職場です」
終身雇用が揺らぎ、キャリアの正解がなくなった時代だからこそ、価値があるのは「挑戦できる環境」と「支え合う仲間」、そして「確かな専門性」であると考えます。
あなたの「Color」を、MCというプラットフォームで輝かせてみませんか?
私たちは、神経難病ケアを中心とした老人ホーム、訪問介護、訪問看護、居宅介護支援事業所など、多様なフィールドを運営しています。
Bさんのように介護士から看護師へ専門性を高める道も、Cさんのようにライフイベントとキャリアを両立させる道も、Aさんのように予期せぬキャリアチェンジをチャンスに変える道も、ここにはあります。
まずはカジュアルな面談で、あなたの「やってみたい」を聞かせてください。
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