医療・介護の未来を拓く?MCが挑む「Gemini」活用最前線 ~AI初心者向け・現場の可能性と注意点~

「もっと効率よく記録できたら…」「新しいケアのアイデアが欲しい…」「多職種との情報共有をスムーズにしたい…」
日々、利用者様のために奮闘されている医療・介護現場の皆さん。人手不足や業務の多忙さ、そして一人ひとりに寄り添った個別ケアの難しさなど、多くの課題を感じているのではないでしょうか。
そんな中、今、大きな注目を集めているのが「生成AI」です。ニュースなどで耳にする機会も増えましたが、「なんだか難しそう…」「私たちの仕事にどう関係があるの?」と感じている方も多いかもしれません。
こんにちは!私たち株式会社MCは、利用者様一人ひとりの想いを大切にしたケアの実現を目指し、日々様々な取り組みを行っています。そして今、より良いケアを提供するための新たな可能性として、Googleが開発した生成AI「Gemini(ジェミニ)」の活用に注目し、その可能性と向き合い始めています。
この記事では、「生成AIって何?」という基本から、私たちMC社が実際にどのようにGemini活用を検討しているのか、現場でのリアルな可能性と、使う上で絶対に知っておきたい注意点まで、AI初心者の方にも分かりやすく解説します。
なお、機密情報や個人情報の取り扱いに関しては十分ご注意ください。
目次
「生成AI」とは、その名の通り、新しい文章、画像、アイデアなどを「生成」してくれるAIのことです。Geminiもその一つで、例えば、
など、様々なことができます。まるで、優秀なアシスタントが隣にいてくれるようなイメージです。
とても便利なGeminiですが、「魔法の杖」ではありません。実は、Geminiがなぜ特定の答えを出すのか、開発しているGoogleの専門家でさえ完全には分かっていません。膨大なデータを学習し、入力された情報(質問)に対して、統計的に最も「それらしい」答えを出力している、と推測されています。
そのため、Geminiは時々、事実に基づかない、もっともらしい嘘の情報(ハルシネーション)を生成してしまうことがあります。これは、Geminiが「正しさ」よりも「それらしさ」を優先してしまうことがあるためです。絶対にGeminiの言うことを鵜呑みにせず、「本当にそうなのかな?」と疑う視点を持つことが大切です。
私たちMC社では、Geminiを医療・介護現場でどのように役立てられるか、具体的な検討を進めています。
「新しい技術は、まず自分たちが触れてみないと始まらない!」ということで、先日、バックオフィスのメンバーでGemini活用のアイデアソン(アイデアを出し合う会)を実施しました。「こんなことに使えないか?」「こんな課題が解決できるかも!」と活発な意見交換が行われ、現場の課題解決に向けた様々な可能性が見えてきました。
ケアプラン作成は、ケアマネジャーの専門性が発揮される重要な業務です。Geminiに「〇〇な状況の方のケアプランを作って」と丸投げするのは危険ですし、画一的なプランになってしまう懸念もあります。
しかし、現場のケアマネジャーからは、「思考の整理や、アイデアのたたき台として使えそう」という声も挙がっています。
このように、具体的なテーマでGeminiに問いかけることで、自分だけでは思いつかなかった視点や、考えるヒントを得られる可能性があります。もちろん、出力された情報は鵜呑みにせず、利用者様の個別性を踏まえて専門家が吟味することが大前提です。
医師、看護師、リハビリ職、ケアマネジャーなど、多くの専門職が連携して利用者様を支えるMC社にとって、スムーズな情報共有は生命線です。
これにより、記録業務の負担を軽減し、より利用者様と向き合う時間や、チームでの議論の時間を確保できるのではないかと期待しています。
※MCでは個人情報の取り扱い等には十分注意し利用しています。
Geminiから的確な答えを引き出すには、少しコツが必要です。難しく考えず、まずは以下の点を意識してみてください。
MC社内でも、事務員やケアマネジャーから「正直、使い方がよくわからない…」という声が聞かれました。新しい技術に対して、戸惑いや不安を感じるのは自然なことです。
しかし、実際にGeminiに触れてみたスタッフからは、「考えをまとめるのに役立つかも」「一人で悩んでいる時の壁打ち相手になってくれそう」といった前向きな意見も出てきています。
大切なのは、完璧を求めすぎず、まずは試してみること。そして、現場で試行錯誤しながら、便利な使い方や注意点について学び、共有していくことだと考えています。MC社としても、スタッフが安心して新しい技術を活用できるよう、研修などの学びの機会を提供していく必要性を感じています。
Geminiは大きな可能性を秘めていますが、安全に活用するためには以下の点に必ず注意してください。
生成AI「Gemini」は、医療・介護現場の様々な課題を解決する可能性を秘めた、パワフルな「ツール」です。しかし、それは決して万能の「魔法」ではありません。
私たち株式会社MCは、「利用者様一人ひとりに寄り添う」というケアの原点を最も大切にしています。その軸をぶらすことなく、Geminiのような新しいテクノロジーと真摯に向き合い、その力を借りながら、より質の高い、温かいケアを追求していきたいと考えています。
この記事を読んで、Geminiに少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
「私の業務の、こんな場面で使えないかな?」 「こんなことに注意が必要なんじゃない?」
ぜひ皆さんも、まずはGeminiに触れてみて、その可能性や課題について一緒に考えてみませんか?コメント欄で、皆さんのご意見や、現場での活用アイデアなどを教えていただけると嬉しいです!
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意思伝達装置/OriHime eye+Switch
視線やわずかな動きで思いを言葉に変える、社会参加を実現する革新的な意思伝達装置。視線入力やスイッチ入力で文字を選び、合成音声でスピーチができるため、ALSなどの神経難病の方々も自由に意思を伝えられます。家族や介護者とのコミュニケーションはもちろん、テレビ操作やインターネット利用など、日常生活の多くの場面で活用可能。OriHemeにはカメラやマイク、スピーカーが搭載されており、周囲を見渡したり、会話にリアクションするなどその場にいるようなコミュニケーションを実現し、生活の質を大きく向上させる可能性を秘めています。
プラスチックケーススイッチ
押した時がスイッチオン・離すとオフとなる、指で押して使うタイプの軽量でシンプルなスイッチ。握力の大きさに応じて適切なスイッチを選ぶことができます。プラスチックケースの中に内蔵されたマイクロスイッチの場所を変えることで、感度を細かく調整することが可能なため、利用者さまの状態に合わせて工夫してセッティングを行っています。
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