医療ネタ

腹痛・下痢の原因とは

食べ過ぎや、仕事・ストレスなどによってお腹の痛みに悩まされたことはありませんか?
今回は、腹痛・下痢の原因について説明していきたいと思います。

はじめに

腹痛や下痢の原因は、腸蠕動つまり腸の動きが大きく関わってきます
腸は、食べ物や水分などを消化・吸収するための大切な消化器官のひとつで、健康な状態であれば、腸では食道・胃などを通過して消化されてきたものを吸収・水分などを再吸収します
しかし、腸の機能が低下していると、本来では障害なく吸収していても、吸収がうまくいかず・便の性状が緩くなり・下痢となって身体から排出され、腸蠕動(腸の動き)が活発になることで腹痛が生じるのです

下痢の種類

発生の機序によって

  • 浸透圧性下痢
  • 分泌性下痢
  • 滲出性下痢
  • 腸蠕動運動異常

に分類することができます

浸透圧性下痢

食べ物の浸透圧が高くて腸から水分を吸収できずに起こる下痢のこと。食べ過ぎやアルコール摂取、乳糖不耐症が該当します
また、中鎖脂肪酸である牛乳やココナッツオイルなどを多量に摂取した場合でも、腸管の浸透圧が急激に上がるため下痢の原因となります

分泌性下痢

腸からの水分の分泌量が増加・電解質の吸収障害による下痢、ウイルス感染などが原因で多量の便が出ることが多いです

滲出性下痢

腸の炎症が原因で、水分の吸収機能が低下し、腸管内へ粘液や体液が分泌され下痢が起きます
クローン病や潰瘍性大腸炎などが該当します

蠕動運動性下痢

一番起きやすい、下痢のタイプです
腸蠕動の機能が低下し食べ物が十分に消化されないことで、腸での水分吸収が不十分で下痢が引き起こります

以上が、腹痛の原因となる下痢を分類し特徴をまとめてみました

さらに、詳しく腹痛と便秘に関して知りたい方は、日本臨床内科医会が出している
消化器に関する記事をご覧ください。

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