2025年2月15日

車椅子「ネッティ」:快適性と多様なニーズへの対応

ネッティは、ノルウェー生まれの快適性を追求した車椅子シリーズです。特に長時間座る必要がある方や、神経難病、重度身体障害を持つ方々に支持されています。

このシリーズの特徴は、ティルト&リクライニング機能モジュール型(Netti BASE)であることです。身体寸法や機能に合わせて細かく調整できるため、姿勢保持や圧分散に優れ、快適な座位環境を提供します。 介護保険適用によるレンタルも可能で、月額料金はモデルや地域によって異なります。

下記の記事は別の車椅子を紹介しています。ぜひ一緒にご覧いただけると幸いです。

主なモデル

ネッティシリーズには、様々なニーズに対応する多様なモデルが揃っています。以下に代表的なモデルをご紹介します。

  • ネッティem: ティルト&リクライニング機能付きです。ヘッドサポート、アームサポート、フットサポートも調整可能で、清拭カバーが標準装備されています。長時間座位を保つ必要がある方、頭部保持や座位保持が困難な方におすすめです。
  • ネッティⅢ: シートプレートによる安定した座位を提供し、チルト機能とリクライニング機能を併用することで前滑りを防止します。アームサポートとフットサポートの着脱が容易で、移乗操作がしやすい点も特徴です。身体に合わせた調整が可能で、長時間の使用でも疲労を軽減します。
  • ネッティ BASE: モジュール型コンフォートの本質を体現したモデルです。基本性能はそのままに、多様なオプションパーツとの組み合わせによって、ユーザー一人ひとりのニーズに対応します。特に、背もたれとクッションは、豊富なオプションから選択可能で、快適性と機能性を追求できます。 
  • ネッティV: 快適な座り心地を求め、ネッティⅢの進化したモデル。それほど調整しなくてもいい感じに座れるポテンシャルを持っています。ティルト&リクライニング機能やシート幅の調整、ティルト角度の向上した車椅子です。

快適性の重要性

ネッティシリーズは、快適性を「贅沢」ではなく「生活必需」と考えています。快適な座位環境は、離床促進、二次障害の予防、ADL(生活動作)の向上に繋がります。

  • 離床促進: 快適な座り心地は、ベッドから離れる意欲を高めます。
  • 二次障害の予防: 姿勢の崩れや筋緊張を防ぎ、床ずれや関節への負担を軽減します。
  • ADLの向上: 姿勢保持に必要なエネルギーを減らし、生活動作に集中できる環境を提供します。

介助者への配慮

ネッティシリーズは、利用者だけでなく介助者の負担軽減も考慮されています。例えば、手元ロック式のパーキングブレーキや各部簡単に着脱が可能であり、日常的なケアがしやすい設計となっています。

購入とレンタル

ネッティシリーズは、ラックヘルスケア株式会社が主要な販売代理店として製品を提供しています。 また、介護保険を利用したレンタルも可能です。 ダスキンヘルスレントやフランスベッドなど、様々な事業者がレンタルサービスを提供しています。

株式会社MCの取り組み

株式会社MCでは、利用者様一人ひとりの状態やニーズに合わせた最適な車椅子を提供できるよう、ネッティをはじめとする様々な車椅子に関する知識を蓄え、きめ細やかなサポート体制を整えています。 特に、神経難病の利用者様に対しては、豊富な経験と専門知識を持つスタッフが、快適で安全な生活を送れるよう、車椅子の選定から調整、使用方法の指導まで、丁寧に対応いたします。

まとめ

ネッティシリーズは、快適性と多様なニーズへの対応を両立させた車椅子です。利用者と介助者の双方にとって、より快適で充実した生活を送るための選択肢となります。

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伝の心

センサーを使用して身体の一部をわずかに動かすだけで、文字をパソコンに入力できる意思伝達装置。 DVDやテレビなどのリモコン操作、インターネットや電子メールなど、介護者の力を借りることなく、利用者さまが多くのことを自由に行うことができます。これまでの仕事を継続する・新しい活動を始めるなど、さまざまな可能性を広げるツールであり、ALS当事者で国会議員の舩後靖彦氏も使用していることで知られています。

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持続吸引器/排唾管

口腔内の唾液を24時間持続的に吸引できる専用機器。唾液による肺炎リスクを下げ、夜間の介助負担も大幅に軽減します。常に口腔内に当たる吸引口の先端部分には既成のプラスチックパーツがついていますが、利用者さまによってはその硬さや大きさに違和感がある場合もあります。そこでMCでは、形や素材を手作りで工夫し、一人ひとりの好みに合わせた快適な使用感の実現を目指しています。

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お知らせ

好きなものを食べられる、飲める(経口、胃ろう)

利用者さまの食べたいもの・飲みたいものをできるだけ実現させるため、さまざまな工夫を取り入れています。気管切開を行い人工呼吸器を使っている利用者さまでも、食事やスイーツなどを食べやすい形状にしてお口で味わうことや、胃ろうを通してアルコールを摂取することが可能です。「胃ろうからお酒?」と驚かれるかもしれませんが、MCではできる限り利用者さまのご希望に沿えるよう、体調と相談しながら柔軟な対応を行っています。

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施設・入居について

意思伝達装置/OriHime eye+Switch

視線やわずかな動きで思いを言葉に変える、社会参加を実現する革新的な意思伝達装置。視線入力やスイッチ入力で文字を選び、合成音声でスピーチができるため、ALSなどの神経難病の方々も自由に意思を伝えられます。家族や介護者とのコミュニケーションはもちろん、テレビ操作やインターネット利用など、日常生活の多くの場面で活用可能。OriHemeにはカメラやマイク、スピーカーが搭載されており、周囲を見渡したり、会話にリアクションするなどその場にいるようなコミュニケーションを実現し、生活の質を大きく向上させる可能性を秘めています。

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