医療ネタ

脱水になる原因とは

老人ホームなどで高齢者がなりやすい「脱水」とその原因についてお伝えしたいと思います

体液の区分とその性質

まず、脱水をお伝えする前に、人間の体の体液に関してです
人間の体は生命を維持するための「体液」によって形成されていて、成人男性で60%、成人女性で55%、高齢者では50−55%と言われています
そのうち、体液は「細胞内液」「細胞外液」大別されます
特に重要な体液として、細胞外液にはナトリウムイオン・細胞内液にはカリウムイオンがそれぞれ多く含まれています

人間の身体の中に入る水と出ていく水の量は同じ量であり、常にその量が一定な量を保つように身体の機能が保たれています。
*身体から水分の出ていく量は1900~2600ml程度と言われています

IN
飲水量 900-1100ml
食物中の水分量 800-1300ml
代謝水 200ml

合計

*代謝水とは、体内で栄養物質が酸化されるときに作られる水分のことです

1900~2600ml

 

脱水とは

脱水とは先ほど説明した、「体液」が喪失している状態のことです

脱水の分類

水分欠乏・・・水分の摂取量の不足していること状態や尿が多すぎる(多尿)タイプ

塩分欠乏・・・塩分の欠乏がまず起こり、次に水分の欠乏が起こるタイプ

脱水の原因

水分の摂取不足・・・飲水量が不足している、意識障害や嚥下障害(飲み込みが悪い)ことで水が飲めない、意識的に水を飲まない

体液の喪失・・・下痢や嘔吐、手術の傷害による出血が続いている。発熱や多尿、発汗、過呼吸によってもの体液が喪失している

脱水による症状

脱水による症状は、状態によって軽症・中等症・重症に分類することが可能です

軽症

食欲低下、元気がない、尿の回数が減る、喉が乾く、汗が多い・汗が出ない

中等症

吐き気、全身の倦怠感、動きが鈍くなる、皮膚が紅くなる、イライラしたり感情表現が鈍くなる、手足が震える、めまいや幻覚見える、体温上昇・脈拍上昇・呼吸回数の増加

重症

けいれん、失神、不眠、目の前が暗くなる、飲み込みができなくなる、皮膚の乾燥や感覚がなくなる、耳が聞こえなくなる

などが挙げられます

高齢者に脱水が多い理由

①水分量の低下
高齢者に若い人に比べて、水分を摂る量や食事の摂取量が減ることが多く、水分の摂取量が少なくなります

②喉の渇きを感じにくくなる
喉の渇きを感じにくくなるため、水分摂取をしなくなるもしくは水分摂取量が少なくなります

③持病の影響を受ける
糖尿病により尿が多くなってしまったり、泌尿器系の病気によって必要以上に排尿が増えて体に必要な水分の蓄えが減ってしまうことがあります

④飲み薬の影響
高血圧の薬を飲んでいる人が多く、その影響で尿が増えて、体液に必要な電解質(カリウムイオンやナトリウムイオン)などが排泄されてしまう

脱水の予防と対処方法

①予防に大切なことはこまめな水分補給です

②直射日光を避けて、体の体温を挙げないようにする。また、冷房やアイスノンなどで体を冷やすようにしてください

③実際に脱水を疑う場合は、衣類をなるべく薄いものにしたり、ベルトなどは身体を締めるようなもの外してください

まとめ

いかがでしたか?
現場の看護師は、人間の体に必要な水分量・体液のバランス・尿量・不感蒸泄などを観察しながら、脱水にならないように工夫をしています
脱水は、子供〜成人〜高齢者までどの世代の方でも起きやすい症状のひとつです
それぞれの状況に合わせて適切な行動をとることで、脱水の重症化を防ぐことは可能です
焦らずに適切な行動をとるように心がけてください

関連記事