2024年6月1日
訪問看護ステーションで働く理学療法士がどのように一日を過ごしているのか?
株式会社MCではどのように働くことができるのかが分かるようになると思います。
一人の理学療法士の一日に密着取材をしました。より具体的にイメージをすることができると思います。
例えば、どのような利用者様に対してどのようなことをやっているのか?
または、どのような方が働いている現場かなど大まかな雰囲気が分かるようになると思います。
そのため、理学療法士の一日を通して訪問看護ステーションの理学療法士を知っていただければ幸いです。
※もしご興味がありましたら、048-999-5858に電話をお待ちしています。
YOUTUBE理学療法士の一日(https://youtu.be/IL9PrP0LuOk)の動画はこちらです。
よろしかったら見てみてください。
目次
コメディカルが注目されている。
最近、松本穂香さんや山崎育三郎さん、栗山千明さんなどが出演している、TVドラマ「リエゾン-こどものこころ診療所-」で、志田未来さんが演じる言語聴覚士の方が活躍されています。
理学療法士ではありませんが、同じコメディカルとしてはとても嬉しい限りです。
(コメディカルとは、医師を除く医療従事者の総称です。
その中に、理学療法士や作業療法士、そして言語聴覚士が入っています。)
脚本は大ヒットドラマ「Dr.コトー診療所」を手掛けた吉田紀子さんが担当されています。
あらすじはいろいろな生きづらさを抱える子供とその家族にまっすぐに向き合い、心温まるストーリーです。
この冬一番泣けるドラマと注目を集めていますので見ていない方はぜひみていただければと思います。
親が子におくる「ありがとう」や子が先生におくる「ありがとう」というシーンは私自身の経験とつい重ねてしまい、たったそれだけで胸が熱くなり、涙が止まりません。
理学療法士の一日について
今からお伝えする内容は、株式会社MCのMC訪問看護ステーションに所属する、理学療法士がどのように働いているか?紹介していきます。
働いている現場を知る
この文章を読むことで、理学療法士にご興味がある方は、具体的な仕事内容を知ることができます。そして、勉強のモチベーションや進学先の検討にご活用ください。
また、理学療法士の方は、就職先の一つとして当訪問看護ステーションの検討できると思います。
そして、働く前に知ることで、言葉だけではわからない具体的なイメージが分かるようになり、働きやすくなります。
理学療法士に興味がない方でも、会社や施設の取り組みを知っていただけると思います。
病院と違った面白い理学療法士の働き方とサービスの提供
私の主張としましては、当訪問看護ステーションで働くことは病院とは違い、利用者様に合わせた、面白みのあるサービスの提供ができる職場であるということです。
病院の場合
病院での理学療法士の働き方は、様々な疾患の発症早期から、時期に応じた理学療法を医療施設にて提供します。
医療施設の種類としましては主に、
- 急性期
- 回復期
- 生活期(維持期)
に分けられます。
急性期では、手術直後や発症後早期から介入を行います。
また、重篤な患者様に関しては、集中治療室などの場面でも理学療法を行います。
回復期では、急性期より症状が落ち着いている方が対象となります。リハビリでは体の機能を最大限に引き出せるように、元の生活に戻すサポートを行います。
生活期(維持期)では、当訪問看護ステーションの紹介と重複する部分がありますので、省略させていただきます。
いずれの段階でも、主な訓練の内容としましては、関節を動かす関節可動域訓練や、筋力をつけるための筋力訓練、元の生活に戻るための座位訓練や立位訓練、歩行訓練などが挙げられます。
当訪問看護ステーションの場合
当訪問看護ステーションの対象となる方は、生活期(維持期)に当てはまる方が多くいらっしゃいます。
生活期(維持期)では、体の機能をできるだけ維持し、環境の調整などを行い、生活の質をおとさないようにしていきます。
しかし、当訪問看護ステーションの利用者様は、神経難病の方が多くいます。
神経難病を患っている方は、徐々に症状が進行し、身体を動かすことが難しくなります。
その結果、生活の質を落としてしまいます。
そこで、当訪問看護ステーションの理学療法としては、その利用者様の個別性のある生活に重きをおいたサービスを提供しています。
例えば、話すことが難しい方は、コミュニケーション方法や機器の練習を行います。
動くことが難しい方には、利用者様の生活に合わせた、福祉用具などを用いて環境調整を行います。
そして、生活の質をできるだけおとさないような取り組みをしています。
※具体的にはパソコン操作すると、電気やテレビをつけたり消したりすることができるようにします。
詳しくは下のブログをご覧ください。
伝の心のリモコン設定に関する情報共有会について https://mc-misato.com/archives/7880
意思伝達装置「伝の心」 https://mc-misato.com/archives/5795
このように、医療施設と違ったやりがいや面白みがあります。
また、訪問看護ステーションは色々な場所へ出向く必要がありますが、当訪問看護ステーションの利用者様は主にヴィラとノイエの施設に入居している方となります。
ヴィラとノイエは、在宅型有料老人ホームとなっており、それぞれの部屋が、利用者様の自宅となっています。
そのため、大雨で移動が大変なとき、暑い時期の移動などが少ないので、他の訪問看護ステーションよりも、働きやすい環境であると思います。
さらに、リハビリテーション科の職員と合うことも容易の為、困ったときなどに相談しやすい環境です。
在宅でその方に寄り添ったリハビリテーションを行う
先程、病院と違った働き方ができることはお伝えしましたが、より具体的にやりがいや嬉しい体験ができた例を紹介します。
繰り返しにはなりますが、病院は家に帰ることが目的となりますので、体の機能や動きを元に戻すことを重点的に行います。
しかし、私達は家にお邪魔して、「ここに来てよかった」と思える事を重視しています。
そのため、利用者様から「ありがとう」と感謝を頂く機会は病院より多いです。
私自身のエピソードとなってしまいますが、その利用者様は神経難病を患っており、話すことができず、視線もぶれてしまい、コミュニケーションを取ることが難しい方を担当する機会がありました。
その方と、様々なコミュニケーションの機器や方法を試し、なんとか視線で文字を打てるようになったとき、最初に「ありがとう」といっていただいたときは、私は涙を流してしまいました。
また、別の利用者様がお亡くなりになったときの話です。その利用者様は普段から口数が少なく、テレビを見て過ごすことが多い方でした。
その方は、コミュニケーション機器を使っていましたが、テレビのチャンネルを変える、電気をつけるなどの環境を変えることしか使っていないと思っていました。
しかし、お亡くなりになったあとに、機器の整理などを行っていた時、家族の方へ向けて「いままで支えてくれたこと」に対する、感謝の気持ちが書いてありました。
その文章をご家族様へお渡ししたときに、家族の方は、人目をはばからず泣いていらっしゃいました。
そして、ご家族様から「ありがとう」の感謝言葉をいただきました。その時、私自身も今まで心を押し殺していましたが、涙がぐっとこみ上げてきて、声を上げて泣いてしましました。
上記のような体験は、その方に寄り添ったリハビリテーションを行うことができる、MC訪問看護ステーションだからできたことだと思っています。
自分のスキルを最大限に活かすことができる職場
当訪問看護ステーションでは、神経難病の方に多く接する機会があり、神経難病を学ぶことができます。
また、転職して来た職員が多く、前職で様々な経験を持った職員が働いています。
そのため、様々なことを勉強することができます。
当訪問看護ステーションで働いいて良かったポイントを3つお伝えすると、
- 神経難病の方に対する理学療法を知ることができる。
- 利用者様に寄り添ったリハビリテーションが行える
- 自分のスキルを最大限に活かすことができる
1. 神経難病の方に対する理学療法を知ることができる
筋萎縮性側索硬化症(ALS)や多系統萎縮症、パーキンソン病などの疾患をお持ちの利用者様と多く接する機会があります。
今まで、そういった疾患の方と関わる機会が少なかったかたや、新入職の職員に対しては、先輩の職員がサポートに付きます。
また、人工呼吸器や、コミュニケーション機器などに関しては、入職後に研修や説明を行います。
わからない部分事が生じた時は適時説明や、共有会や勉強会といった形で一緒に勉強を行います。
以上の経験により、病院などでは体験することが少ない、神経難病の方に対する理学療法を知ることができます。
2. 利用者様に寄り添ったリハビリテーションが行える
利用者様と密に関わることが多くありますので、利用者様に寄り添ったリハビリテーションを行うことができます。
利用者様と関わる時間が増えることで、リハビリテーションをどのように行うべきか判断が難しいと感じることもあります。
しかし、寄り添ったリハビリテーションは、利用者様や家族の方に感謝をいただくだけではなく、自分自身の成長にもつながります。
なにより、利用者様と貴重な体験を共有させて頂く機会も多くなり、素敵な経験をさせていただくことができます。
3. 自分のスキルを最大限に活かすことができる
職員の中には、ピアノを以前習っていたスタッフがいたので、利用者様とのリハビリでピアノを弾いて、歌を歌ったりする職員もいます。
また、車やバイクなどが好きな職員は、コミュニケーション機器の作成や、車椅子に付属品の作成などを行っています。
以上のように、以前の経験などを生かしたことを利用者様へ還元することができます。
自分の経験を活かすことで自分の成長にもつながりますし、いい意味で仕事中に「好きなこと」をすることができます。
また、好きなことを仕事に十分に活かすことができます。
それは、MC訪問看護ステーションだからできることだと思います。
他にはないリハビリテーションができる
理学療法士といえば、関節を動かしたり、筋力をつけたり、起き上がったり、歩いたりすることが、一般的な理学療法の訓練と言われています。
しかし、当訪問看護ステーションでは、一般的な理学療法よりもそれぞれの利用者様に合わせた個別性のある理学療法を提供することのほうが多いです。
そのために、リハビリテーション科では「利用者の望みに寄り添い、そのお手伝いをする」利用者さんの想いを知る為にコミュニケーションを大切にし、どんな関りができるのか検討し、専門知識を活かしたサービス提供を行っていきます。
最後に
理学療法士を知らなかったかたは、理学療法士はこういったことをやっているのかと知っていただけたと思います。
また、理学療法士を目指しているかたは、神経難病の方に合わせた理学療法があることや訪問看護ステーションのことを知っていただけたと思います。
すでに理学療法士のかたは、埼玉県の三郷市にはこういった訪問看護ステーションがあることを知っていただけば幸いです。
興味を持った方は、048-999-5858にご連絡いただけることをお待ちしています。
最初にも触れましたが、コメディカルは今注目されている職業の一つでもあります。
興味を持っていただける方は、他にもブログや動画を配信していますので、見ていただけると幸いです。
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