2021年9月9日

「連携協働」~ヴィラは一日にしてならず2日目〜

「連携協働」~ヴィラは一日にしてならず2日目〜

福祉と医療の連携という言葉を良く聞きます。役割分担や、分業という内容である場合がほとんどであると思いますが、サポートハウスみさとヴィラで具体的に行っている福祉と医療(リハビリと多職種)の協働を紹介したいと思います。

リハビリスタッフは
「謙虚・寄り添う・継続的な発展」
をスローガンとしてサービスを提供しております。進行する神経難病に対して、

  • 知識に加えコミュニケーションの補完方法を提案する事
  • 身体の動く部分及び機能を把握し、自立した生活を送る事ができるよう環境を整える

これがサポートハウスみさとヴィラにおけるリハビリスタッフの役割になります。

では、他の職種とはどのように連携しているのでしょうか?

身体の事

入居者様とスタッフの双方にアプローチします。スタッフの中に神経難病の方の離床に「自信がない」「呼吸器を装着している方の離床は恐い」という声がある場合、何が恐く、どの様に克服したら良いかを一緒に考え、提案します。

コミュニケーションの事

自分の意思で身体を動かす事が困難になる場合があります。「話す」という行為もその中の一つで、コミュニケーションを維持する事は非常に重要になります。「しゃべる」事が難しくなっても、身体(手)が動くのであれば、「文字盤」という道具を使いコミュニケーションをはかります。「文字盤」は個人に合わせた物を作成する事もあります。身体を動かす事が困難になっても、目を少しでも動かす事が出来ればコミュニケーションをとる方法はあるのです。使用方法や個別で作成したものに関しては、他職種としっかり情報共有しております。

スイッチの事

サポートハウスみさとヴィラには居室にコール(緊急呼び出し装置)があります。緊急時にスタッフを呼ぶためのものですが、このコールを「握る」「押す」が困難になる場合があります。もし、押す事が出来ない時にどうすれば良いのでしょうか?と不安になると思います。リハビリスタッフは、身体の残存機能(動く所)を活かして、オーダーメイドのスイッチを作成します。また、スイッチを押すポジションも人によってそれぞれなので、情報の共有は欠かせません。百聞は一見にしかずです。画像と共に説明するのは今度の機会で。

みさとヴィラ

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グランドフリッチャー

ティルティング機構(姿勢を維持したまま座面ごと角度を変えて、お尻や太ももにかかる体重を背中や腰へ分散させる)とリクライニング機構(背もたれの角度を変える)が一体になった多機能型の車椅子。人工呼吸器も搭載可能で、快適に日々の外出を楽しめます。

意思伝達装置/OriHime eye+Switch

視線やわずかな動きで思いを言葉に変える、社会参加を実現する革新的な意思伝達装置。視線入力やスイッチ入力で文字を選び、合成音声でスピーチができるため、ALSなどの神経難病の方々も自由に意思を伝えられます。家族や介護者とのコミュニケーションはもちろん、テレビ操作やインターネット利用など、日常生活の多くの場面で活用可能。OriHemeにはカメラやマイク、スピーカーが搭載されており、周囲を見渡したり、会話にリアクションするなどその場にいるようなコミュニケーションを実現し、生活の質を大きく向上させる可能性を秘めています。

ニューロノード

筋電図測定装置 ニューロノード

神経難病(ALS、脳性麻痺等)や事故による脊髄損傷などで動きに制限のある方々のために開発された、世界初のウェアラブルデバイス。筋電、空間、眼球の3つのモードから体の状態に応じて選択でき、微細な動きや不随意な動きも設定で調節することが可能です。Bluetooth接続によりiPadと連携し、どんな体勢でも使用できます。メール、インターネット、アプリ、SNS、勉強、ゲームなど、多様な操作が可能で、利用者の世界を広げます。

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Eeyes

視線検出式入力装置を接続した、目の動きによる文字入力ができる意思伝達装置。文字だけでなく絵文字も使用できるのが特徴で、伝え難い感情のニュアンスを表現することが可能です。また、体の部位を示す絵文字と操作に関する絵文字を組み合わせるなどの工夫で、通常の文字を入力するよりも素早いコミュニケーションを実現できます。

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