2025年11月11日
家族の意見がバラバラで板挟み… そんな介護現場の「諦め」を「希望」に変える、家族療法型カンファレンス入門

今回、サポートハウスみさとヴィラのエントランス利用者様の写真展が開催されました。利用者様とリハビリ職員とご家族様の協力の下素敵なイベントとなりました。この記事では、利用者様と職員とご家族様がどういった経緯で出来上がったのか?について記載させていただいております。
目次

エントランスでは季節ごとに様々な出し物を行っています。そのときに別の利用者様の作品を掲示していたときがあります。それを見られた、利用者様の「僕もできますか?」という一歩から始まりました。
前々からリハビリ職員からの提案で、素敵な作品をエントランスに飾りませんか?と提案することはありましたが、乗り気ではありませんでした。しかし、他の人が写真を展示しているのを見て、自分もやってみたいと思ったそうです。
飾る作品の選び方と場所の決定については週に1回はベッドから起きて、どの写真をどこに飾るか作業療法士と一緒に考えました。
自らが指示を出して展示を行いました。特に写真の並べ方にこだわりながら、車椅子に座っても利用者様の指示の元作品を完成させました。
自分で言うのも変だけど、作品が良くできたと満足しています。 「結構いいね」と自己評価されていたのが印象的でした。

作業療法士として、利用者様と一緒にエントランス写真展を完成させる過程は自分自身の成長にも繋がりました。週に1回ベッドから起きる時間を利用して、どの作品を選び、どう展示するか一緒に考えました。利用者様が自分で写真や展示場所を選ぶ姿は、自信が高まっていると感じました。
このような共同作業の結果、参加者の心の健康にも良い影響がありました。具体的には、写真展に向けての準備や実際の展示を通じて、参加者の表情が明るくなり、普段は辛いと感じる車椅子生活にも前向きな気持ちが生まれました。また、自分で作品を選んで展示することで、生活に新たな目標や意味を見い出すことができていると感じました。
参加していただいた利用者様の奥様かが写真展示をより美しくするために、お花と花瓶を持ってきてくださいました。本当に嬉しいサポートで、利用者様・ご家族様・職員が協力し、作品を一層引き立てる工夫をすることができました。

神経難病を患い何もできないと悲観せず、新しい目標を持って作品をつくるという取り組みは、普段は辛そうにされるときも笑顔が溢れていました。
具体的には、最近は身体的に変化に伴い、普段車椅子に乗るときに苦しそうな顔をされることもありました。しかし、写真展の作品を作成したり、写真を鑑賞するための車椅子乗車時は笑顔が多く見られ、楽しい時間を過ごすことができました。

エントランスでは様々な作品を掲示しています。その一環では今回のように利用者様の協力し、作品を作り上げることもあります。ぜひ、サポートハウスみさとヴィラに起こしいただいた際には、ご覧いただけると幸いです。
そして、株式会社MCやみさとヴィラやノイエに興味を持っていただけるととても嬉しく思います。
リハビリテーション課では、
by your side~望みの実現をお手伝いする~
利用者さんの想いを知る為にコミュニケーションを大切にして、どんな関りができるのか検討し、専門知識を活かしたサービス提供を行っていきます。
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伝の心
センサーを使用して身体の一部をわずかに動かすだけで、文字をパソコンに入力できる意思伝達装置。 DVDやテレビなどのリモコン操作、インターネットや電子メールなど、介護者の力を借りることなく、利用者さまが多くのことを自由に行うことができます。これまでの仕事を継続する・新しい活動を始めるなど、さまざまな可能性を広げるツールであり、ALS当事者で国会議員の舩後靖彦氏も使用していることで知られています。
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プラスチックケーススイッチ
押した時がスイッチオン・離すとオフとなる、指で押して使うタイプの軽量でシンプルなスイッチ。握力の大きさに応じて適切なスイッチを選ぶことができます。プラスチックケースの中に内蔵されたマイクロスイッチの場所を変えることで、感度を細かく調整することが可能なため、利用者さまの状態に合わせて工夫してセッティングを行っています。
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特殊浴槽
お風呂は利用者さまにとって最も楽しみな時間のひとつです。MCには人工呼吸器を利用している利用者さまも快適・安全に入浴することができる、機械式の特殊な浴槽があります。ストレッチャー上に寝たままの状態で、洗身・洗髪しゆったりと入浴することができます。

筋電図測定装置 ニューロノード
神経難病(ALS、脳性麻痺等)や事故による脊髄損傷などで動きに制限のある方々のために開発された、世界初のウェアラブルデバイス。筋電、空間、眼球の3つのモードから体の状態に応じて選択でき、微細な動きや不随意な動きも設定で調節することが可能です。Bluetooth接続によりiPadと連携し、どんな体勢でも使用できます。メール、インターネット、アプリ、SNS、勉強、ゲームなど、多様な操作が可能で、利用者の世界を広げます。
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