2021年9月17日

けいれん発作時の初期対応

けいれん発作時の初期対応

サポートハウスみさとヴィラ・サポートハウスみさとノイエには、ALSなど神経系疾患の方や、高齢者が多く入居しているため
突然、けいれん発作の場面に遭遇するかもしれない
その時に冷静に対応できるように、知識と行動をお伝えしたいと思います

今回は特に、

突然、けいれん発作を起こしている人に遭遇した時の初期対応です

けいれん発作時に注意すること

  • 意識状態
  • 呼吸状態
  • けがをしないようにする
  • すぐに応援を呼び、病院もしくは医療スタッフへ連絡する

意識状態

焦点が合わず、会話もままなりません
どのくらいの時間、様子がおかしいのか把握することが大切です

呼吸状態

けいれん発作は脳の中の大脳と呼ばれる部位に何らかの障害が起き、正常な脳刺激の伝達がうまくいかない状態です
その影響で、正常な呼吸を行うことや、必要な酸素を体内に取り込むことが難しくなっている状況になっていることがあります
また、舌根沈下や口の中に痰や唾液が多くなるため気道閉塞を起こす可能性が高まり、けいれん発作の影響で嘔吐することもしばしばあるため、横向き(向きは左右どちらでもOK)にさせて嘔吐したものが逆流して窒息しないようにしてください(本人が辛い時は、身体は難しくても、顔のむきだけは横にすることを忘れずに)

けがをしないようにする

けいれん発作が起きているときは、想像以上に身体が動き回ることがあります
意図しない動きの影響で、テーブルや棚の角に頭をぶつけてしまったり、頭や身体に傷ができてしまいます。それを避けるためにも、テーブルや棚から離れて所に体を移動させることが大切です
屋外であれば、地面がコンクリートのような硬い場所で頭をぶつけることを避けるため芝生に身体を移動させたりして衝撃を吸収できるような場所に移すことが大切です

すぐに応援を呼び、病院もしくは医療スタッフへ連絡する

けいれん発作が起きるには原因があります
脳梗塞・脳内出血、発熱などが主な原因です
それらを、未治療のまま放置するとさらに症状は悪化してしまうので、早期に病院や専門の医療スタッフに対応してもらうことを忘れずに行動してください

まとめ

突然、けいれん発作を起こしている人に遭遇した時は、
誰でも動揺しどのように行動すればよいのか混乱してしまいます
ですが、日頃からどのような行動をとるべきか想像することで人の命を助けることもできるのです

最後に

  • 意識状態
  • 呼吸状態
  • けがをしないようにする
  • すぐに応援を呼び、病院もしくは医療スタッフへ連絡する

これらを忘れずに
少しでも冷静に行動できることができればと思います

MC訪問看護ステーション
※紹介している商品に関して取り扱っているわけではないため、お問い合わせはお控えください

関連タグの新着記事

神経難病

もっと見る

2025年2月19日

ロホクッションとは?介護・リハビリ現場から日常生活まで支える安心クッション

  • リハビリ
  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 神経難病
  • ALS

2025年2月15日

車椅子「ネッティ」:快適性と多様なニーズへの対応

  • リハビリ
  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 神経難病

2025年2月12日

胃ろうという選択肢-食べる喜びと安心への架け橋-

  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 神経難病
  • ALS
  • 看護

2024年12月30日

医療依存度の高い方の離床支援-看護師が語る、安心の「離床」ケアで広がる可能性-

  • 施設・入居
  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 働き方
  • 神経難病
  • ALS
  • 看護
  • カルチャー

MCライブラリー

もっと見る

ピエゾニューマティック(PPSスイッチ)

筋肉の「ひずみ」や「ゆがみ」で作動するピエゾセンサーと、指先の僅かな動きで作動するエアバッグ(ニューマティック)センサーの2種類を選択できるスイッチ。いずれも感度調整が可能で、僅かな力でも操作できるため、幅広い方にご使用いただけます。MCでは更にチューブを利用したカムスイッチを作成し、接続して使用しています。

関連ページ

床ずれ防止用具/ここちあ

食事介助や離床などの背起こしケア時に発生する「床ずれリスク」を軽減するために開発されたエアマット。ベッドと連動した自動圧力調整機能を搭載しており、背上げ角度に応じてマットレス内の圧力を自動で調整し、体勢をしっかり保持して床ずれを予防します。操作パネルにはガイダンス機能付きのフルカラー液晶画面を採用。約10分で空気を充填できるエアポンプを備えているほか、停電時にも安心して使用できる設計で、使い勝手と安全性に配慮しています。

持続吸引器/排唾管

口腔内の唾液を24時間持続的に吸引できる専用機器。唾液による肺炎リスクを下げ、夜間の介助負担も大幅に軽減します。常に口腔内に当たる吸引口の先端部分には既成のプラスチックパーツがついていますが、利用者さまによってはその硬さや大きさに違和感がある場合もあります。そこでMCでは、形や素材を手作りで工夫し、一人ひとりの好みに合わせた快適な使用感の実現を目指しています。

関連ページ

お知らせ

伝の心

センサーを使用して身体の一部をわずかに動かすだけで、文字をパソコンに入力できる意思伝達装置。 DVDやテレビなどのリモコン操作、インターネットや電子メールなど、介護者の力を借りることなく、利用者さまが多くのことを自由に行うことができます。これまでの仕事を継続する・新しい活動を始めるなど、さまざまな可能性を広げるツールであり、ALS当事者で国会議員の舩後靖彦氏も使用していることで知られています。

関連ページ

採用について

株式会社MCでは新卒採用、キャリア採用、アルバイト・パート採用を行っております。
募集職種など詳しくは採用情報をご確認ください。

お問い合わせ窓口

採用について、施設への入居についてなど、株式会社MCへのお問い合わせは下記より承っております。

電話:048-999-5858

電話受付時間:9:00〜17:00(月曜日~金曜日)
FAX:048-999-5827