2025年9月30日
三菱電機様と描く未来図:コミュニケーションの「壁」を越える、新たな挑戦がここに始まる

「食べることは生きること」。しかし、ALSや脳卒中、その他の疾患などで口からの摂食が難しくなると、栄養補給の方法にも悩みが生じます。そんな中、胃ろうは、栄養を摂取するためのひとつの手段となります。
本記事は、胃ろうを検討されている方、すでにご利用中の方、そのご家族、そして医療・介護現場でご活躍される皆様に向けとなります。胃ろうの基本知識からケア方法、当社での実際のエピソードをお届けします。
目次
胃ろうは、経皮内視鏡的胃瘻造設術(percutaneous endoscopic gastrostomy : PEG)などの方法を用いて、経皮的に胃にカテーテルを挿入し、直接胃に栄養剤を届けるための医療処置です。
口からの摂取が困難な場合、胃ろうは誤嚥性肺炎のリスクを低減し、安定した栄養補給を可能にします。
※簡易懸濁法はこちらの記事を御覧ください
ALSと診断されたAさんは、胃ろうを造設してもかつての晩酌の楽しみを手放すことはありませんでした。ある晩、栄養剤注入器からはまるでビールのような泡が見え、Aさんは「胃ろうからでも晩酌ができるんだ!」と笑顔でおっしゃいました。医療スタッフもその温かな笑顔に、胃ろうがもたらす新たな生活の可能性を実感しました。
進行性の神経難病を抱えるAさんは、以前大好きだったお酒を自ら選びたいという思いがありました。介護スタッフと一緒にコンビニへ出かけ、お気に入りの日本酒やデザートを手にしながら、Aさんは「胃ろうがあっても、生活の楽しみは変わらない」と語りました。その姿は、ご家族やスタッフにとっても大きな励みとなりました。
これらのエピソードは、胃ろうが単なる医療処置でなく、ご本人の生きる喜びや生活の質を守る大切なサポートであることを示しています。
株式会社MCでは、胃ろうを検討・利用される方々に向け、医師、看護師、管理栄養士、介護福祉士、その他の専門職が連携した多職種チームケアを実践しています。
それぞれの専門知識を活かし、患者さん一人ひとりの状態に合わせたきめ細やかなサポートを提供することで、「その人らしい生き方」を尊重したケアを実現しています。
胃ろうは、ただの医療処置ではなく、食べる喜びや生活の質を守るための大切な選択肢です。口からの摂食が難しくなった場合でも、胃ろうを通して安全な栄養補給を行いながら、ご本人の「その人らしい生き方」をしっかり支えることができます。
株式会社MCは、多職種チームによる温かいサポート体制のもと、皆さまが安心して日々の生活を送れるよう、全力で支援いたします。
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(注)本記事は一般情報の提供を目的としており、具体的な治療やケアについては、必ず医師や専門の医療従事者にご相談ください。
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呼気式入力装置/ブレスマイクスイッチ
口元にセンサーを近づけて固定し、息を吹き込む、または声を発することで操作が可能なスイッチ。微細な動作が難しい方でも簡単に使用できるよう設計されており、ナースコールやMCライブラリーでご紹介している意思伝達装置など、さまざまなデバイスと接続して活用することができます。
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福祉先進国であるノルウェーで生まれた、快適性抜群の車椅子。ティルト&リクライニング機能により、体の状態に合わせた細かな調整が可能です。特に頭部、背中、足のサポートが充実しており、座り直しが難しい方や姿勢を維持することが困難な方でも、安心して長時間使用できます。
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特殊浴槽
お風呂は利用者さまにとって最も楽しみな時間のひとつです。MCには人工呼吸器を利用している利用者さまも快適・安全に入浴することができる、機械式の特殊な浴槽があります。ストレッチャー上に寝たままの状態で、洗身・洗髪しゆったりと入浴することができます。
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