2025年6月25日
もう自分を責めないで。介護で心が折れそうな時に知ってほしい「心の余裕」の作り方

この記事では、看護倫理の基本的な概念や重要性について解説を行います。看護部にて行われた勉強会を参考に、看護師に倫理がなぜ必要なのか、利用者と接する上で必要な能力とはなにかを取り上げていきます。
この記事を読み終わる頃には自分の価値観を見つめ直し、相手の心を看ることができる考え方を知ることができます。
「必見!訪問看護ステーションの『看護倫理』を大公開!」
人として守るべき道であり、どのような行為が正しいか示すものとなります。
日本看護協会の資料がわかりやすかったので引用させていただきます。
出典:公益社団法人日本看護協会
つまり、人々が生活する上での道徳的な指針や基準を提供することです。特に医療職においては、倫理が重要な役割を果たしています。
看護師は利用者と密に関わるため、利用者に対して適切なケアを提供する必要があります。そのためには高い倫理観を持つことが求められます。看護倫理は、看護師の職業倫理として位置づけられ、看護師が利用者や家族と関係を築くための基盤となっています。
“道徳は「道」と「徳」からなるが、この場合の「道」とは世の中で人が従うべき道のことであり、「徳」とはそれを体得した状態のことである。
出典:コトバンク”
つまり、人のふみ行うべき道であり、一般的な常識とされています。
倫理と道徳は大きな違いがありませんが、道徳には答えがなく、倫理には原則があります。
(小学校の時に道徳(生活)の授業があったと思いますが、そこでは自由に意見が出て、正解不正解はなかったと思います。)
法とは“事物の一定の秩序を支配するもの。物事の普遍的なありかた。法則。
出典:コトバンク”
つまり、どのような行為が正しくないかを示すものとなっており、どのような行為が正しいかを示す倫理とは異なる規範となっています。
自分の大切にしていることや物を知ることで、大切にしている価値観を知ることができます。利用者様の価値観を知るにはまず己を知ることが大切となります。
ステップ1:上の表を見てパッと目についた自分が大切にしたい価値を15個見つけてください
ステップ2:先程見つけた大切な価値の中から10個に絞ってください。
ステップ3:更に大切な価値を5個に絞ってください。
自分が大切にしているものがわかりましたか?最後にもう一度見直してみると、自分が大切と思っていたはずだけど見落としていたものもあるかもしれません。しかし、いま大切な価値と思ったものを忘れないようにしてください。
先程のステップ3で5個の大切な価値に絞りました。その5個の言葉を使って文章を作成してください。
そうすることで、自分の大切な価値観を知ることができます。
また、家族や友人、同僚と話し合うことで、同じ言葉でも、色々な意味があり、色々な捉え方、色々な伝え方をしている事を知ることができます。
近年は病院で医療を完結せず、地域で医療を行うように転換が進んできました。その為、看護師の活躍する場が拡大しました。しかし、どこで働いていても看護師は看護倫理の原則を守り、倫理的に正しい判断をするための行動指針となります。以下のものが看護論理原則をまとめた7原則となります。
利用者様と密に接する看護師には倫理的判断を求められることが多くあります。その為、看護師は他人の感情の中に自己を投入する能力や認識された像を見つめる能力が大切になります。
人の数ほど価値観があることを認識しなければなりません。自分の価値観と違うからと否定や批判をしてはいけません。価値観は今まで生きてきた人生で構築されたものであり、希望が含まれています。
そのためには、利用者様と自分は何を大切にしているかを知る必要があります。人によって大切にしているものが違うと認識することで、自分の意見を押し付けるのではなく、相手を尊重した意思決定支援を行うことができるようになります。
看護倫理を知ることですこしでも利用者様との接し方の一助になれば幸いです。
まずは自分の大切なものを知ることで、客観的に利用者様と接する事ができるようになります。
利用者様の心を看るために自分を知り、自分の価値観を押し付けない対応をできるように心がけていきましょう。
看護部はこれからも
「心を看る~自分を見つめ、他者を理解する~」
を実現させていきたいです。
タグから探す
リフト(スリングシート)
自力で移動できない利用者さまを介助リフトで運ぶ際に使用するシート状の補助具。頭から全身を包み込むハイバック型、頭を支える必要のない人に適したローバック型、介助者が取り扱いやすい脚分離型などのさまざまな種類があります。身体状態や体重等を考慮して、その方に合ったスリングシートを選択します。
お部屋の装飾、レイアウト
MCでは、個室を利用者さまのご自宅のように、自由にレイアウトしていただいています。ベッド・洗面台・エアコン等は標準設置されていますが、家具、日用品、専用テレビ等を自由に持ち込むことが可能です。大きなテレビでドラマや映画を楽しんだり、ミシンで手芸をしたり、壁一面に思い出の写真を飾ったり…。一人ひとりの暮らし方を変えることなく、自由に日常を過ごしていただけます。
MOMO
わずかな腕の力でも、滑らかで安定した動作ができるように支持する上肢装具。テーブルや台に固定して、上から腕を乗せて使用します。食事や読書、字を書いたり絵を描いたり、PCやタブレット端末を使ったりなど、利用者さまが日常生活の中で一人で自由に取り組めることを増やせるようサポートします。
透明文字盤
アクリル板などの透明な板に「はい」「いいえ」や「50音」等が書かれており、介助者が文字盤を指さししたり、見つめている文字が利用者さまと介助者の瞳を結ぶ視線の中心に来るように文字盤を動かして使用します。目線が動かせる方なら外出先など場所を問わず手軽に使用できるため、欠かせない意思伝達アイテムです。
関連ページ
お問い合わせ窓口
採用について、施設への入居についてなど、株式会社MCへのお問い合わせは下記より承っております。
電話受付時間:9:00〜17:00(月曜日~金曜日)
FAX:048-999-5827