傾聴について

リハビリテーション科にて傾聴の勉強会を実施しました。

傾聴とは

「積極的傾聴(Active Listening)」は、米国の心理学者でカウンセリングの大家であるカール・ロジャーズ(Carl Rogers)によって提唱されました。

具体的に言えば、「共感的理解」に基づく傾聴とは、聴き手が相手の話を聴くときに、相手の立場になって相手の気持ちに共感しながら聴くことです。「無条件の肯定的関心」を持った傾聴とは、相手の話の内容が、たとえ反社会的な内容であっても、初めから否定することなく、なぜそのようなことを考えるようになったのか関心を持って聴くことです。「自己一致」に基づく傾聴とは、聴く側も自分の気持ちを大切にし、もし相手の話の内容にわからないところがあれば、そのままにせず聴きなおして内容を確かめ、相手に対しても自分に対しても真摯な態度で聴くことです。

出典: 傾聴とは|こころの耳:働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト (mhlw.go.jp)

そして傾聴力を高めるためには、
傾聴に関わる学びを永続化し、
聞くことへの意識を高めることが大切です。

また、広く周囲に関心を向け、
人との関係はまず自分を顧みることが大切となります。

例えば聞くときの心得としては、
話し手はペースや使う言葉などを相手に合わせることが大切です。

また、具体的な技法として「全身傾聴」があります。

  • 「耳」で音調や言い澱みなどを聞き
  • 「口」で相槌や質問をする
  • 「目」で表情や仕草を見て
  • 「頭」で情報整理と分析を行う
  • 「体」でうなずきや前傾15°の姿勢をとり
  • 「心」で受容や共感をする

ことも大切です。

他にも、

  • 「ミラーリング」は相手に合わせた対応
  • 「ペーシング」は相手のペースに合わせる

など、効果的な聞き方もあり、

相手の表出にこちらも合わせることも大切となります。

さらに、
相手の45°の角度で表情を確認しつつ、
相手へのプレッシャーを与えない、
ポジショニングをとる必要もあります。

質問は
情報を聞き出すことも大切ですが、
必要な情報だけを聞き出すのではなく、
意見や気持ち、原因や対策などの周囲の事柄にも関心を向ける事も必要です。
さらに、正確によみとるためにも、中立的な立場意識することも大切です。
そして、言葉に出てくるとは限らない相手の真意を把握します。

質問七技法というのもあり、

  1. 具体化:5W2H(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように、どうした)
  2. 広域化:視点を広げる
  3. 深化:原因や根拠
  4. オープンの質問:答えが限定されていないもの
  5. クローズの質問:Yes/Noで答えられる
  6. チョイス:選択肢の提示
  7. 確認:相互の正確な認識を持つ

上記を意識して質問することが大切となります。

 

最後に、

傾聴をする上での質問は、

相手のために聞くことが大切で、

人間関係の構築にあたっても大切なこととなります

リハビリテーション科では、
「利用者の望みに寄り添い、そのお手伝いをする」
利用者さんの想いを知る為にコミュニケーションを大切にして、
どんな関りができるのか検討し、
専門知識を活かしたサービス提供を行っていきます

 

 

リハビリテーション科

関連タグの新着記事

MCについて

もっと見る

2025年10月23日

そのキャリア、会社任せで大丈夫? 終身雇用が揺らぐ時代に「自分の価値」を高める働き方

  • MCについて
  • リハビリ
  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 看護
  • 事務局
  • カルチャー

2025年10月21日

効率の時代に、あえて「手間」を選ぶということ。フィルム写真と私たちのケアが教える「向き合う」価値

  • MCについて
  • 働き方
  • 事務局

リハビリ

もっと見る

2025年11月11日

家族の意見がバラバラで板挟み… そんな介護現場の「諦め」を「希望」に変える、家族療法型カンファレンス入門

  • リハビリ
  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 働き方
  • 神経難病
  • ALS
  • 看護
  • 介護

2025年11月3日

なぜ、あの店員さんからだと買ってしまうのか?「情熱プレミアム」が最高の介護ケアを生み出す理由

  • リハビリ
  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 働き方
  • 看護
  • 介護
  • 事務局
  • カルチャー

働き方

もっと見る

2025年11月14日

厄年から始まったバイク事故と看護師としての価値観の変化

  • みさとノイエ
  • 働き方
  • 神経難病
  • ALS
  • 看護
  • カルチャー

2025年11月11日

家族の意見がバラバラで板挟み… そんな介護現場の「諦め」を「希望」に変える、家族療法型カンファレンス入門

  • リハビリ
  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 働き方
  • 神経難病
  • ALS
  • 看護
  • 介護

コミュニケーション

もっと見る

2025年9月30日

三菱電機様と描く未来図:コミュニケーションの「壁」を越える、新たな挑戦がここに始まる

  • MCについて
  • リハビリ
  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 神経難病
  • ALS
  • 意思伝達装置
  • 施設管理
  • コミュニケーション

2025年9月1日

「なぜ?」を「なるほど!」に。ワタキューセイモア様の仕事を知ることで、私たちの現場はもっと強くなる。

  • イベント
  • カルチャー
  • コミュニケーション

MCライブラリー

もっと見る

お出かけ

動くことが困難な利用者さまにとって、外出は最高の気分転換。施設周辺でのお散歩はもちろん、近隣のコンビニやスーパーへのお買い物、車で少し遠出をして紅葉やお祭りを見に行ったりなど、さまざまな場所で楽しい時間を過ごしています。呼吸器などの医療機器をつけたままでも、スタッフが付き添い適切なケアを行うので、安心してお出かけいただけます。

関連ページ

施設・入居について
お知らせ

グランドフリッチャー

ティルティング機構(姿勢を維持したまま座面ごと角度を変えて、お尻や太ももにかかる体重を背中や腰へ分散させる)とリクライニング機構(背もたれの角度を変える)が一体になった多機能型の車椅子。人工呼吸器も搭載可能で、快適に日々の外出を楽しめます。

関連ページ

ピエゾニューマティック(PPSスイッチ)

筋肉の「ひずみ」や「ゆがみ」で作動するピエゾセンサーと、指先の僅かな動きで作動するエアバッグ(ニューマティック)センサーの2種類を選択できるスイッチ。いずれも感度調整が可能で、僅かな力でも操作できるため、幅広い方にご使用いただけます。MCでは更にチューブを利用したカムスイッチを作成し、接続して使用しています。

関連ページ

床ずれ防止用具/ここちあ

食事介助や離床などの背起こしケア時に発生する「床ずれリスク」を軽減するために開発されたエアマット。ベッドと連動した自動圧力調整機能を搭載しており、背上げ角度に応じてマットレス内の圧力を自動で調整し、体勢をしっかり保持して床ずれを予防します。操作パネルにはガイダンス機能付きのフルカラー液晶画面を採用。約10分で空気を充填できるエアポンプを備えているほか、停電時にも安心して使用できる設計で、使い勝手と安全性に配慮しています。

採用について

株式会社MCでは新卒採用、キャリア採用、アルバイト・パート採用を行っております。
募集職種など詳しくは採用情報をご確認ください。

お問い合わせ窓口

採用について、施設への入居についてなど、株式会社MCへのお問い合わせは下記より承っております。

電話:048-999-5858

電話受付時間:9:00〜17:00(月曜日~金曜日)
FAX:048-999-5827