2025年2月19日
ロホクッションとは?介護・リハビリ現場から日常生活まで支える安心クッション

2023年3月26日に東京国際フォーラムではNPO法人ALS/MNDサポートセンターさくら会が主催する、「くらしを創る、知をつなぐ」をテーマにしたシンポジウムである「医ケア・ALS文化祭」が開催されました。シンポジウムでは、ALSなどの神経難病の方々の支援や研究に関わる方が参加しパネルトークや視線入力でのゲーム、視線入力で移動や視線変更を行える車いすの体験などの紹介が行われました。そのなかでも、声が出せなくても、自分らしいコミュニケーション方法を見つけるきっかけとして、様々なコミュニケーション支援機器の展示や体験会が開催されていました。
当施設でも様々なコミュニケーション機器や操作するためにスイッチを作成していますのでその一つをご紹介させていただければと思います。
引っ張るくんはリハビリ課が中心となり、作成した引っ張るスイッチです。このスイッチは、ご家庭にある洗濯バサミを使用しているのでみなさん作りやすいものになります。具体的には、洗濯バサミの先端に下敷き(クリアファイル)などの滑りやすいものを挟み、体を動かしたときに挟んでいたものが外れるとコールがなる仕組みとなっています。具体的にどういったものか詳しくお伝えしていきます。
使用した素材 | ・洗濯バサミ
・配線コード ・下敷き(クリアファイル) ・紐 ・ネジ ・3.5mmイヤホンジャック |
工具・道具 | ・はんだごて
・ハサミ |
対象者 | ・関節運動が可能な方 |
ポイントは、洗濯バサミによって挟む強さが代わるので、力が入りづらい人は挟む力が弱いものを使ってください。
また、洗濯バサミにつけている配線コードに関しては短すぎると先に抜けてしまう恐れがあるため、洗濯バサミにつけた紐より配線コードを長めにしておくことが大切です。
利用者様には安楽な姿勢をとっていただき、手や足に下敷きを通した紐を着けます。その後、洗濯バサミを着けた紐を固定できるベッド柵などに着けます。洗濯バサミで下敷きをはさみ、洗濯バサミと下敷き(クリアファイル)の紐がたわまないように調整をします。
下に引っ張るスイッチのメリットとデメリットをまとめました。大きな特徴としては、簡単に安易に利用者様の介助者もわかりやすいものになります。
メリット | デメリット |
・手に入りやすい素材で簡単に作ることができる。
・下敷きが抜けたらコールがなる仕組みのため、利用者様も介助者もわかりやすい。 ・コールが連打でならない。 |
・意思伝達装置に使うことができない。
・一回使うごとにセットしないと行けない |
今回はリハビリ課で作成した引っ張るスイッチの引っ張るくんを紹介しました。身近にある洗濯バサミを使っていますので、比較的簡単に作ることができるスイッチだと思います。関節が動かせる方に手軽に安価な引っ張るスイッチを作成したい方は是非参考にしていただけると幸いです。
リハビリテーション科では、
「利用者の望みに寄り添い、そのお手伝いをする」
利用者さんの想いを知る為にコミュニケーションを大切にして、
どんな関りができるのか検討し、
専門知識を活かしたサービス提供を行っていきます。
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特殊浴槽
お風呂は利用者さまにとって最も楽しみな時間のひとつです。MCには人工呼吸器を利用している利用者さまも快適・安全に入浴することができる、機械式の特殊な浴槽があります。ストレッチャー上に寝たままの状態で、洗身・洗髪しゆったりと入浴することができます。
スマイルスプーン
口を閉じることに障害があり、食べ物を口の中に入れることが困難な方をサポートするスプーン。スライドして適量を押し出し、飲み込みやすい下の上の位置に食べ物を運ぶことが可能です。食べる側も介助する側もストレスなく、楽しい食事の時間を過ごせます。
マクトス
音声や文字によるコミュニケーションが困難な方のための支援機器。筋電、眼電、脳波などの生体信号を検知し、設定した値(閾値)を超える信号を検知すると、スイッチ操作やコールが鳴るように設定できます。指の動きや視線の動き、瞬きなどが難しくなった方も、家族やスタッフとのコミュニケーションを取ることが可能です。
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アモレ
気管を切開し人工呼吸器を装着している方の気管内の痰を、気管カニューレから24時間自動で持続的に低圧で吸引する機械。導入することで介助者による気切部からの気管吸引の回数を大幅に減らすことができ、運転音も静かなので、利用者さまの負担軽減や生活の質向上につながっています。
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