2025年11月11日
家族の意見がバラバラで板挟み… そんな介護現場の「諦め」を「希望」に変える、家族療法型カンファレンス入門


2023年3月26日に東京国際フォーラムではNPO法人ALS/MNDサポートセンターさくら会が主催する、「くらしを創る、知をつなぐ」をテーマにしたシンポジウムである「医ケア・ALS文化祭」が開催されました。シンポジウムでは、ALSなどの神経難病の方々の支援や研究に関わる方が参加しパネルトークや視線入力でのゲーム、視線入力で移動や視線変更を行える車いすの体験などの紹介が行われました。そのなかでも、声が出せなくても、自分らしいコミュニケーション方法を見つけるきっかけとして、様々なコミュニケーション支援機器の展示や体験会が開催されていました。
当施設でも様々なコミュニケーション機器や操作するためにスイッチを作成していますのでその一つをご紹介させていただければと思います。

引っ張るくんはリハビリ課が中心となり、作成した引っ張るスイッチです。このスイッチは、ご家庭にある洗濯バサミを使用しているのでみなさん作りやすいものになります。具体的には、洗濯バサミの先端に下敷き(クリアファイル)などの滑りやすいものを挟み、体を動かしたときに挟んでいたものが外れるとコールがなる仕組みとなっています。具体的にどういったものか詳しくお伝えしていきます。

| 使用した素材 | ・洗濯バサミ
・配線コード ・下敷き(クリアファイル) ・紐 ・ネジ ・3.5mmイヤホンジャック |
| 工具・道具 | ・はんだごて
・ハサミ |
| 対象者 | ・関節運動が可能な方 |
ポイントは、洗濯バサミによって挟む強さが代わるので、力が入りづらい人は挟む力が弱いものを使ってください。
また、洗濯バサミにつけている配線コードに関しては短すぎると先に抜けてしまう恐れがあるため、洗濯バサミにつけた紐より配線コードを長めにしておくことが大切です。

利用者様には安楽な姿勢をとっていただき、手や足に下敷きを通した紐を着けます。その後、洗濯バサミを着けた紐を固定できるベッド柵などに着けます。洗濯バサミで下敷きをはさみ、洗濯バサミと下敷き(クリアファイル)の紐がたわまないように調整をします。
下に引っ張るスイッチのメリットとデメリットをまとめました。大きな特徴としては、簡単に安易に利用者様の介助者もわかりやすいものになります。
| メリット | デメリット |
| ・手に入りやすい素材で簡単に作ることができる。
・下敷きが抜けたらコールがなる仕組みのため、利用者様も介助者もわかりやすい。 ・コールが連打でならない。 |
・意思伝達装置に使うことができない。
・一回使うごとにセットしないと行けない |
今回はリハビリ課で作成した引っ張るスイッチの引っ張るくんを紹介しました。身近にある洗濯バサミを使っていますので、比較的簡単に作ることができるスイッチだと思います。関節が動かせる方に手軽に安価な引っ張るスイッチを作成したい方は是非参考にしていただけると幸いです。
リハビリテーション科では、
「利用者の望みに寄り添い、そのお手伝いをする」
利用者さんの想いを知る為にコミュニケーションを大切にして、
どんな関りができるのか検討し、
専門知識を活かしたサービス提供を行っていきます。
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リフト(スリングシート)
自力で移動できない利用者さまを介助リフトで運ぶ際に使用するシート状の補助具。頭から全身を包み込むハイバック型、頭を支える必要のない人に適したローバック型、介助者が取り扱いやすい脚分離型などのさまざまな種類があります。身体状態や体重等を考慮して、その方に合ったスリングシートを選択します。

マクトス
音声や文字によるコミュニケーションが困難な方のための支援機器。筋電、眼電、脳波などの生体信号を検知し、設定した値(閾値)を超える信号を検知すると、スイッチ操作やコールが鳴るように設定できます。指の動きや視線の動き、瞬きなどが難しくなった方も、家族やスタッフとのコミュニケーションを取ることが可能です。
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透明文字盤
アクリル板などの透明な板に「はい」「いいえ」や「50音」等が書かれており、介助者が文字盤を指さししたり、見つめている文字が利用者さまと介助者の瞳を結ぶ視線の中心に来るように文字盤を動かして使用します。目線が動かせる方なら外出先など場所を問わず手軽に使用できるため、欠かせない意思伝達アイテムです。
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ナースコール/ココヘルパ
「ココヘルパ」は、スタッフの負担軽減と入居者さまの安全確保に貢献する、頼もしい無線式ナースコールシステム。さまざまなスイッチに接続することができ、ボタンを押すのが難しい利用者さまでも安心して操作できます。スタッフのスマートフォンと連携すれば、施設内のどこからでも呼び出しに対応でき、さらにその場で対応記録を入力することで、業務のペーパーレス化や効率化にもつながります。最近では、離床センサーなどを組み合わせ、利用者さまの状態を一括して把握・管理するなど、活用範囲がますます広がっています。
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