2025年12月15日
【本日オープン】三郷駅前に“みんなの介護のコミュニティ拠点”「WELLNESS BASE」を開設しました


神経難病の病状が進行するにつれ、日常生活におけるコミュニケーションが困難になることは、多くの方々にとって大きな不安材料の一つです。言葉がうまく出てこない、意思疎通が難しいという状況が続くと、利用者様自身だけでなく、ご家族や介護者にとっても大きなストレスとなります。そういった時にどのようにすればよいかわからないという声を伺うことが多々ありました。
当施設「サポートハウスみさとヴィラ」では、その不安を少しでも和らげるために、さまざまなコミュニケーションツールを多数ご用意しています。今回は来客者用に用意している2つのコミュニケーションツールについてご紹介させていただきます。

1つ目は、指差し文字盤と呼ばれるものです。こちらの道具は話すことや書くことが難しいが、腕を動かすことができる方が利用するツールとなります。指差し文字盤は、五十音表が印刷された盤面を指で指すことで意思を伝えることができるものです。
しかし、失調と振戦と呼ばれる症状により、指を指しても滑ってしまう方はコミュニケーションを取るのに時間がかかってしまいます。そこで、五十音表の下に穴を開けることで指が引っかかるようになり、指が滑らず文字を指すことが可能となります。


2つ目は透明文字盤です。透明文字盤は、透明な板に書かれた文字を通してコミュニケーションを図るものです。文字を目の動きを見ながら五十音表にかかれている文字を読み取るコミュニケーションツールです。
こちらのツールも初めての方でも焦点が合いやすいように文字の中心に赤い点が描かれており使いやすい仕様となっています。また、フリック式と呼ばれる形式の物も用意しています。
これらのツールは、病状が進行しても、利用者様が自分の意思を伝える手段として非常に効果的です。
さらに、これらのツールをまだ実際に利用していない方々にとっても、ご家族が将来的な見通しとしてこれらのツールがあることを知っているだけで、病状進行に対する不安が少しでも軽減できるのではないでしょうか。例えば、今はまだ会話ができる状態でも、将来的にツールを使うことが必要になるかもしれません。その際に、どのような選択肢があるのかを事前に知っておくことで、心の準備ができるのです。
実際に文字盤を利用されている方も多数いらっしゃいますが、もしご自身の文字盤をお忘れになった場合などは当施設の文字盤をお貸し出しすることも可能です。これにより、急な状況でも安心してコミュニケーションが取れる環境を提供しています。利用者様とそのご家族が安心して当施設をご利用いただけるよう、スタッフ一同心を込めてサポートさせていただきます。
当施設では、その他にも最新のコミュニケーション支援技術を取り入れており、パソコンやスマートフォン、Ipad、タブレットを利用したコミュニケーション支援ご提案させていただいております。これにより、その方に合わせた多様な方法で意思疎通が可能となり、利用者様一人ひとりの状況に合わせた柔軟な対応が可能です。
ぜひ一度、当施設「サポートハウスみさとヴィラ」をご見学いただき、実際のコミュニケーションツールを手に取って体験してみてください。皆さまのご来訪を心よりお待ちしております。
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マクトス
音声や文字によるコミュニケーションが困難な方のための支援機器。筋電、眼電、脳波などの生体信号を検知し、設定した値(閾値)を超える信号を検知すると、スイッチ操作やコールが鳴るように設定できます。指の動きや視線の動き、瞬きなどが難しくなった方も、家族やスタッフとのコミュニケーションを取ることが可能です。
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MOMO
わずかな腕の力でも、滑らかで安定した動作ができるように支持する上肢装具。テーブルや台に固定して、上から腕を乗せて使用します。食事や読書、字を書いたり絵を描いたり、PCやタブレット端末を使ったりなど、利用者さまが日常生活の中で一人で自由に取り組めることを増やせるようサポートします。

お部屋の装飾、レイアウト
MCでは、個室を利用者さまのご自宅のように、自由にレイアウトしていただいています。ベッド・洗面台・エアコン等は標準設置されていますが、家具、日用品、専用テレビ等を自由に持ち込むことが可能です。大きなテレビでドラマや映画を楽しんだり、ミシンで手芸をしたり、壁一面に思い出の写真を飾ったり…。一人ひとりの暮らし方を変えることなく、自由に日常を過ごしていただけます。

ナースコール/ココヘルパ
「ココヘルパ」は、スタッフの負担軽減と入居者さまの安全確保に貢献する、頼もしい無線式ナースコールシステム。さまざまなスイッチに接続することができ、ボタンを押すのが難しい利用者さまでも安心して操作できます。スタッフのスマートフォンと連携すれば、施設内のどこからでも呼び出しに対応でき、さらにその場で対応記録を入力することで、業務のペーパーレス化や効率化にもつながります。最近では、離床センサーなどを組み合わせ、利用者さまの状態を一括して把握・管理するなど、活用範囲がますます広がっています。
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