看護

人工呼吸器基本の気!プレッシャーコントロール?ボリュームコントロール?量換気様式の設定とは?

人工呼吸器基本の気!プレッシャーコントロール?ボリュームコントロール?量換気様式の設定とは?

今回は、

 

「人工呼吸器」について

 

悩める新人OZ看護師と、

教え上手の先輩IZ看護師(約12年)で

現場の声をふんだんに活かして、

分かりやすく説明させていただきます。

後編は

人工呼吸器基本の気! (mc-misato.com)

にて、「人工呼吸器」についてわかりやすく説明していますのでよろしければ御覧ください。

 

「どうした?」

「じゃあ、呼吸器の基本の気について勉強してみようか」「呼吸器を使うのはどういった人だろうか?」

どんなモードがあるだろうか?

 

「そうだね、じゃあどういうモードがいいだろうか?

メリットデメリットを考えてみようか」

 

 

 

「うん、そうだね。 自発呼吸が少ない人とかは一回量をしっかり担保できるボリュームコントロールがいいね。 自発呼吸がある人は吸いたい量を調整できるプレッシャーコントロールがいいかもしれないね」

 

「う~ん?」

「うちって呼吸器の人がおおいので、呼吸器について勉強をしているんです。」

 

「使う人は呼吸の補助が必要になった人で、その人の中でも自発呼吸がある人とない人がいますね」
人工呼吸器は利用者さんの呼吸をサポートする医療機器です。

「え~とたしか、ボリュームコントロールとプレッシャーコントロールがありますね。
ボリュームコントロールは量を調整して、
プレッシャーコントロールは圧でコントロールですね。
ボリュームコントロールは一回量をしっかり入れられますね。
プレッシャーコントロールは一定以上にあげないから、
肺への負担がすくないですかね?」

 

 

[ボリュームコントロール(VCV:Volume Contorol Ventilaton)とは、

量規定換気であり、一階換気量と吸気流速を設定して、管理する方法。

換気量を一定に保つことができる為、管理が行いやすい。

しかし、肺が固くなっているなど肺のコンプライアンスが低下している場合や、

気道抵抗がある場合は気道内圧が上昇し、圧損傷を起こす危険性がある。]

 

[プレッシャーコントロール(PCV:Pressure Control Ventilation)とは、

圧規定換気であり、吸気圧と吸気時間を設定して管理する方法。

圧を調整する為、圧損傷などの恐れがすくなく、身体負担が少ない。

しかし、換気量が保証されない。]

PCV VCV
換気式 圧規定換気:

既定された圧を規定された時間維持

量規定換気:

既定された流量で規定された換気量を送る

換気を規定する項目 吸気圧と吸気時間 換気量と吸気流量
受動的に決まる項目 一回換気量 吸気時間
設定できない項目 吸気流量 吸気圧

 

 

「そのとおり。
だから、換気様式によって注意する事がちがうんだよ。」

「それは利用者の呼吸状態にあわせて選んであげる必要があるんだけど、
そこはまた今度勉強してみようか。」

 

みさとヴィラ
※紹介している商品に関して取り扱っているわけではないため、お問い合わせはお控えください

「それでは、ボリュームコントロールなら、気道内圧の変化に注意が必要で、

プレッシャーコントロールなら、換気量に注意が必要なんですね。」

「換気様式はわかったのですが、
具体的にどう換気モードを選んだらいいんだろう?」

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