夏の防災訓練

はじめに

サポーターハウスみさとヴィラにて全職種を対象とした防災訓練をおこないました。

 

初期消火や避難誘導のやり方は実際にやってみないと分からない事が多く、

緊急時に見た事のない事をすることが難しいです。

 

今回は主に、

1.消火器・消火栓ホースの確認

2.消防への連絡

3.利用者様の避難

4.発電機の使い方

について確認や実践を行いました。

1.消火器・消火栓ホースの確認

まず消火器や消火ホースがどこにあるのか?

そしてどのように使うのか?
を確認しました。

女性など消火器を重いと感じるスタッフに関しては、

消火器を置いて使用する方法や、

逃げ場を確保しながら消火を実施するなど使い方に関して確認をおこないました。

2.消防への連絡

火災が発生した場合初動としての動きは消火となりますが、

消防へ連絡も行わないといけません。

そのため、実際に火災通報専用電話機の場所や使用方法を確認しました。

3.利用者様の避難

火災発生の時、原則としては水平避難(同じ階で火元を避け避難口へ移動)ですが、

一階へ避難する必要が発生し、

エレベーターが使用できない事を想定とした垂直避難(同じ建物の別の階へ移動)をおこないました。

 

エアマットに寝ている職員を、

実際に階段で降ろす練習を行いました。

 

まずは、呼吸器を足元へ移動させ、

次に二人で床へ降ろします。

 

 

4.発電機の使い方

当施設にある、ガスボンベ式の発電機の使用方法を確認しました。

職員の中には初めて見た方もいました。

参加者が積極的に、発電する方法を体験しました。

引っ張り方にもコツがあるのですが、何回かやるとコツをつかんだよようで、

すぐに起動する事ができていました。

そして、階段から一階へ二人で降ろしていきました。

 

利用者役の職員からは、

「ベッドから降りるときも、階段から降りるときも意外に衝撃はなかった。」

とのことでした。

 

避難誘導を行った職員からは、

「ベッドから降ろす時や階段から降ろす前は凄く恐怖感があった。

でも、実際にやってみて大変だけどできない事はないことが分かった。」

「実際の利用者様より重たい職員でできたので、自信がついた。」

「ベッドから降ろした時や階段から降ろした時の衝撃が意外になくて驚いた。」

とのことでした。

まとめ

当施設はALSなど神経難病を患っている利用者様が多く入所している為、

避難する際にも細心の注意を払いながらも、

迅速な避難が必要となります。

 

そのためにも、

今回行った防災訓練にて、

初期消火や避難誘導の方法の確認、

また、停電した際の対応などを確認する事ができました。

 

初期消火であれば、消火栓や消火器の位置がそもそもどこにあるか知らないと、初期消火ができません。

また、場所は分かっていても実際に使い方を知らないと、その場面に出くわした時どうしたらいいのか迷ってしまい、結果的に被害を広げてしまう可能性があります。

 

避難誘導では、当施設のように利用者様の要介護度が高い場合は自身で避難する事が困難です。

そういった方に対しては職員が避難を行わないといけません。

特に人工呼吸器を使った利用者様の避難となると、

どのようにすればよいか迷ってしまします。

ではどうしたらいいのか?考える時間はありません。

一刻も早く避難を行わないといけません。

頭で考えるより、すぐ行動に移すためには職員が体験・訓練することが大切です。

 

利用者様が安心して生活を送れるように、

今回の防災訓練での反省点は次回に改善できるよう努めていきます。

みさとヴィラ

関連タグの新着記事

施設・入居

もっと見る

2025年1月4日

グランドフリッチャーってどんな車椅子?機能とメリットを徹底解説

  • 施設・入居
  • リハビリ
  • 神経難病
  • ALS

2024年12月30日

医療依存度の高い方の離床支援-看護師が語る、安心の「離床」ケアで広がる可能性-

  • 施設・入居
  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 働き方
  • 神経難病
  • ALS
  • 看護
  • カルチャー

リハビリ

もっと見る

2025年10月31日

スタッフが「言えてよかった」と思える職場へ。神経難病ケアの質を高める「リフレクティング型会議」とは?

  • リハビリ
  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 働き方
  • 神経難病
  • ALS
  • 看護
  • 介護
  • 事務局
  • カルチャー

2025年10月23日

そのキャリア、会社任せで大丈夫? 終身雇用が揺らぐ時代に「自分の価値」を高める働き方

  • MCについて
  • リハビリ
  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 看護
  • 事務局
  • カルチャー

みさとヴィラ

もっと見る

2025年10月31日

スタッフが「言えてよかった」と思える職場へ。神経難病ケアの質を高める「リフレクティング型会議」とは?

  • リハビリ
  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 働き方
  • 神経難病
  • ALS
  • 看護
  • 介護
  • 事務局
  • カルチャー

2025年10月25日

『呆然自失』の先に見た光:介護現場の「専門性の壁」を壊し、最強のチームを築く方法

  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 働き方
  • 介護
  • 事務局
  • カルチャー

イベント

もっと見る

2025年9月1日

「なぜ?」を「なるほど!」に。ワタキューセイモア様の仕事を知ることで、私たちの現場はもっと強くなる。

  • イベント
  • カルチャー
  • コミュニケーション

2024年11月26日

猫ちゃんが遊びに!?ふわふわの癒やしパワー!アニマルセラピーで笑顔あふれる

  • 施設・入居
  • みさとノイエ
  • イベント
  • カルチャー

働き方

もっと見る

2025年10月31日

スタッフが「言えてよかった」と思える職場へ。神経難病ケアの質を高める「リフレクティング型会議」とは?

  • リハビリ
  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 働き方
  • 神経難病
  • ALS
  • 看護
  • 介護
  • 事務局
  • カルチャー

2025年10月25日

『呆然自失』の先に見た光:介護現場の「専門性の壁」を壊し、最強のチームを築く方法

  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 働き方
  • 介護
  • 事務局
  • カルチャー

2025年10月31日

スタッフが「言えてよかった」と思える職場へ。神経難病ケアの質を高める「リフレクティング型会議」とは?

  • リハビリ
  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 働き方
  • 神経難病
  • ALS
  • 看護
  • 介護
  • 事務局
  • カルチャー

2025年10月23日

そのキャリア、会社任せで大丈夫? 終身雇用が揺らぐ時代に「自分の価値」を高める働き方

  • MCについて
  • リハビリ
  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 看護
  • 事務局
  • カルチャー

2025年10月31日

スタッフが「言えてよかった」と思える職場へ。神経難病ケアの質を高める「リフレクティング型会議」とは?

  • リハビリ
  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 働き方
  • 神経難病
  • ALS
  • 看護
  • 介護
  • 事務局
  • カルチャー

2025年10月25日

『呆然自失』の先に見た光:介護現場の「専門性の壁」を壊し、最強のチームを築く方法

  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 働き方
  • 介護
  • 事務局
  • カルチャー

事務局

もっと見る

2025年10月31日

スタッフが「言えてよかった」と思える職場へ。神経難病ケアの質を高める「リフレクティング型会議」とは?

  • リハビリ
  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 働き方
  • 神経難病
  • ALS
  • 看護
  • 介護
  • 事務局
  • カルチャー

2025年10月29日

「もしかして、原因はこれ?」長年の重度アトピーに悩んだ職員が見つけた、食生活と体調管理のシンプルな答え

  • 事務局

施設管理

もっと見る

2025年9月30日

三菱電機様と描く未来図:コミュニケーションの「壁」を越える、新たな挑戦がここに始まる

  • MCについて
  • リハビリ
  • みさとヴィラ
  • みさとノイエ
  • 神経難病
  • ALS
  • 意思伝達装置
  • 施設管理
  • コミュニケーション

2025年7月5日

“遠回り”と“自己満足”の先に見た光。ある施設長が目指す『いつでも傍に居る』介護とは

  • みさとヴィラ
  • 働き方
  • 看護
  • 介護
  • 施設管理

MCライブラリー

もっと見る

プラスチックケーススイッチ

押した時がスイッチオン・離すとオフとなる、指で押して使うタイプの軽量でシンプルなスイッチ。握力の大きさに応じて適切なスイッチを選ぶことができます。プラスチックケースの中に内蔵されたマイクロスイッチの場所を変えることで、感度を細かく調整することが可能なため、利用者さまの状態に合わせて工夫してセッティングを行っています。

関連ページ

マクトス

音声や文字によるコミュニケーションが困難な方のための支援機器。筋電、眼電、脳波などの生体信号を検知し、設定した値(閾値)を超える信号を検知すると、スイッチ操作やコールが鳴るように設定できます。指の動きや視線の動き、瞬きなどが難しくなった方も、家族やスタッフとのコミュニケーションを取ることが可能です。

関連ページ

伝の心

センサーを使用して身体の一部をわずかに動かすだけで、文字をパソコンに入力できる意思伝達装置。 DVDやテレビなどのリモコン操作、インターネットや電子メールなど、介護者の力を借りることなく、利用者さまが多くのことを自由に行うことができます。これまでの仕事を継続する・新しい活動を始めるなど、さまざまな可能性を広げるツールであり、ALS当事者で国会議員の舩後靖彦氏も使用していることで知られています。

関連ページ

グランドフリッチャー

ティルティング機構(姿勢を維持したまま座面ごと角度を変えて、お尻や太ももにかかる体重を背中や腰へ分散させる)とリクライニング機構(背もたれの角度を変える)が一体になった多機能型の車椅子。人工呼吸器も搭載可能で、快適に日々の外出を楽しめます。

関連ページ

採用について

株式会社MCでは新卒採用、キャリア採用、アルバイト・パート採用を行っております。
募集職種など詳しくは採用情報をご確認ください。

お問い合わせ窓口

採用について、施設への入居についてなど、株式会社MCへのお問い合わせは下記より承っております。

電話:048-999-5858

電話受付時間:9:00〜17:00(月曜日~金曜日)
FAX:048-999-5827