はじめに

当施設の利用者様が東京医科歯科大学へ行き、戸原玄先生、山田大志先生が開発された、Voice retriever(ボイス・レトリーバー)を作成しました。

ボイス・レトリーバーとはどういったものか?実際に使用している様子などをお伝えしていきたいと思います。

ボイス・レトリーバーってなに?

ボイス・レトリーバーは一年前にもブログにて紹介していますので、興味があれば見てみてください。

Voice retriever(ボイス・レトリバー) | 株式会社MC (mc-misato.com)

ボイス・レトリーバーに関する詳細は、上記のブログや、

https://readyfor.jp/projects/voiceretriever

クラウドファンディングを見ていただければとおもいます。

様々な理由で声が出せなくなった方々との出会いで開発が始まった、ボイス・レトリーバー。

口の中で音を鳴らし、話すように口を動かすことで、声をだすことができるものです。

当施設ではALSなどの神経難病の利用者様が多くいらっしゃいます。
呼吸筋が弱くなってしまうと、自力にて呼吸することが難しくなり、気管切開を行い、人工呼吸を装着される方が多くいらっしゃいます。

気管切開をするということは、「声を出す」ということができなくなります。

気管切開をしている方でも、声を出す為の機械となります。

実際の様子

よろしければ下記リンクから御覧ください。

今回ボイス・レトリーバーを作成した、利用者様はALSという神経難病を発症されています。

そして、気管切開を行い人工呼吸器を装着している為、発声することができません。

以前、電気式人工喉頭を使用したことはありましたが、発声する難しく、日常生活での使用はできませんでした。

しかし、今回ボイス・レトリーバーを使用することによって、見事に発声することができました。

気になる第一声は「これはあらえますか?」と、使用上の注意点にかかわる事を聞いてくださり、職員としてはとてもありがたいですが、ビックリしてしまいました。

使用方法はマウスピースをつけて、話すときは本体のボタンを押すだけで、とても簡単にできます。

唾液に濡れることを想定しており、水洗いも可能であり、衛生的です。

ひとつ気になる点としては、まだ慣れていないということもあるのですが、唾液の飲み込みが行いづらいという点があります。

発声するときに少しコツが必要のようですが、聞き取ることができるレベルでの発声は、すでに行えていると思います。

終わりに

当施設では、利用者さんの気持ちに寄り添い。
できない理由を探すのではなく、どうやったらできるのかを考えるようにしています。

そしてこれからも、利用者さんに
「ここに来て良かった」
と思っていただけるように、努めていきます。

リハビリ科

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MOMO

わずかな腕の力でも、滑らかで安定した動作ができるように支持する上肢装具。テーブルや台に固定して、上から腕を乗せて使用します。食事や読書、字を書いたり絵を描いたり、PCやタブレット端末を使ったりなど、利用者さまが日常生活の中で一人で自由に取り組めることを増やせるようサポートします。

透明文字盤

アクリル板などの透明な板に「はい」「いいえ」や「50音」等が書かれており、介助者が文字盤を指さししたり、見つめている文字が利用者さまと介助者の瞳を結ぶ視線の中心に来るように文字盤を動かして使用します。目線が動かせる方なら外出先など場所を問わず手軽に使用できるため、欠かせない意思伝達アイテムです。

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持続吸引器/排唾管

口腔内の唾液を24時間持続的に吸引できる専用機器。唾液による肺炎リスクを下げ、夜間の介助負担も大幅に軽減します。常に口腔内に当たる吸引口の先端部分には既成のプラスチックパーツがついていますが、利用者さまによってはその硬さや大きさに違和感がある場合もあります。そこでMCでは、形や素材を手作りで工夫し、一人ひとりの好みに合わせた快適な使用感の実現を目指しています。

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お知らせ

呼気式入力装置/ブレスマイクスイッチ

口元にセンサーを近づけて固定し、息を吹き込む、または声を発することで操作が可能なスイッチ。微細な動作が難しい方でも簡単に使用できるよう設計されており、ナースコールやMCライブラリーでご紹介している意思伝達装置など、さまざまなデバイスと接続して活用することができます。

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