2025年1月4日
グランドフリッチャーってどんな車椅子?機能とメリットを徹底解説


当施設の利用者様が東京医科歯科大学へ行き、戸原玄先生、山田大志先生が開発された、Voice retriever(ボイス・レトリーバー)を作成しました。
ボイス・レトリーバーとはどういったものか?実際に使用している様子などをお伝えしていきたいと思います。

ボイス・レトリーバーは一年前にもブログにて紹介していますので、興味があれば見てみてください。
Voice retriever(ボイス・レトリバー) | 株式会社MC (mc-misato.com)
ボイス・レトリーバーに関する詳細は、上記のブログや、
https://readyfor.jp/projects/voiceretriever
クラウドファンディングを見ていただければとおもいます。
様々な理由で声が出せなくなった方々との出会いで開発が始まった、ボイス・レトリーバー。
口の中で音を鳴らし、話すように口を動かすことで、声をだすことができるものです。
当施設ではALSなどの神経難病の利用者様が多くいらっしゃいます。
呼吸筋が弱くなってしまうと、自力にて呼吸することが難しくなり、気管切開を行い、人工呼吸を装着される方が多くいらっしゃいます。
気管切開をするということは、「声を出す」ということができなくなります。
気管切開をしている方でも、声を出す為の機械となります。
よろしければ下記リンクから御覧ください。
今回ボイス・レトリーバーを作成した、利用者様はALSという神経難病を発症されています。
そして、気管切開を行い人工呼吸器を装着している為、発声することができません。
以前、電気式人工喉頭を使用したことはありましたが、発声する難しく、日常生活での使用はできませんでした。
しかし、今回ボイス・レトリーバーを使用することによって、見事に発声することができました。
気になる第一声は「これはあらえますか?」と、使用上の注意点にかかわる事を聞いてくださり、職員としてはとてもありがたいですが、ビックリしてしまいました。
使用方法はマウスピースをつけて、話すときは本体のボタンを押すだけで、とても簡単にできます。
唾液に濡れることを想定しており、水洗いも可能であり、衛生的です。
ひとつ気になる点としては、まだ慣れていないということもあるのですが、唾液の飲み込みが行いづらいという点があります。
発声するときに少しコツが必要のようですが、聞き取ることができるレベルでの発声は、すでに行えていると思います。
当施設では、利用者さんの気持ちに寄り添い。
できない理由を探すのではなく、どうやったらできるのかを考えるようにしています。
そしてこれからも、利用者さんに
「ここに来て良かった」
と思っていただけるように、努めていきます。
リハビリ科
タグから探す

好きなものを食べられる、飲める(経口、胃ろう)
利用者さまの食べたいもの・飲みたいものをできるだけ実現させるため、さまざまな工夫を取り入れています。気管切開を行い人工呼吸器を使っている利用者さまでも、食事やスイーツなどを食べやすい形状にしてお口で味わうことや、胃ろうを通してアルコールを摂取することが可能です。「胃ろうからお酒?」と驚かれるかもしれませんが、MCではできる限り利用者さまのご希望に沿えるよう、体調と相談しながら柔軟な対応を行っています。
関連ページ

ネッティ
福祉先進国であるノルウェーで生まれた、快適性抜群の車椅子。ティルト&リクライニング機能により、体の状態に合わせた細かな調整が可能です。特に頭部、背中、足のサポートが充実しており、座り直しが難しい方や姿勢を維持することが困難な方でも、安心して長時間使用できます。
関連ページ

グランドフリッチャー
ティルティング機構(姿勢を維持したまま座面ごと角度を変えて、お尻や太ももにかかる体重を背中や腰へ分散させる)とリクライニング機構(背もたれの角度を変える)が一体になった多機能型の車椅子。人工呼吸器も搭載可能で、快適に日々の外出を楽しめます。
関連ページ

胃ろう
胃ろうとは、お腹に小さな穴を開け、そこから直接胃に栄養を送り込む方法です。口からの食事が困難になった場合でも、胃ろうを利用することで必要な栄養を摂取することが可能です。ただし、胃ろう造設はご本人やご家族にとって大きな決断となります。そのため、メリットだけでなく、手術が必要であること、チューブの管理が必要になること、外見上の変化があることなど、デメリットも理解し、医師と相談の上で判断することが重要です。
関連ページ

お問い合わせ窓口
採用について、施設への入居についてなど、株式会社MCへのお問い合わせは下記より承っております。
電話受付時間:9:00〜17:00(月曜日~金曜日)
FAX:048-999-5827